デッサンと言う礎 | デッサンの描き方と基礎技法 デッサンと言う礎 | デッサンの描き方と基礎技法

擦筆 | デッサンで使う擦筆の使い方と特徴

擦筆とは

擦筆(サッピツ)はデッサンやクロッキー、パステル画などで使用される画材です。擦筆は木炭や鉛筆などで描写した部分を上から押さえつけたり、擦り付けたりすることで、微妙な濃淡を表現することができます。

デッサンで使用する擦筆

擦筆には軟らかいものと硬いものと2種類あります。硬い擦筆は鉛筆デッサンと木炭デッサン両方でよく使われ、軟らかい擦筆は主に木炭デッサンで使われます。使い方はさまざまにあります。

硬い擦筆

硬い擦筆(サッピツ)

軟らかい擦筆

軟らかい擦筆(サッピツ)

擦筆の使い方

描画している画面を直接指で触れると指の脂が画面につき、木炭や鉛筆がのりにくくなる場合があります。それを防ぐために、描画部分をぼかしたり、弱めたりするときには擦筆を使用するようにします。

硬い擦筆は画面の細かい調子を整えるのに便利ですが、画用紙の表面の凹凸を壊してしまう可能性が高くなるので多用するのは控えましょう。

軟らかい擦筆は木炭デッサンでの淡い調子をつくるのに威力を発揮します。硬い擦筆よりも木炭紙の表面の凹凸を傷つけることなく木炭の粉を定着させることが容易です。

擦筆で描写した部位は、ある一定のトーンを作りますが、画面の表面の凹凸がなくなると修正が効かなくなります。擦筆は全体的なバランスからトーンの調子を考慮て使うべき場所を考えるべきだと思います。基本的に最終段階や仕上げで使用し、描き始めから多用しないようにしましょう。

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