クロッキーの表現性
クロッキーは、人体や動物などを短時間で捉え描写していく行為です。それは、限られた時間の中で何を捉え表現するのかは、作者によって違ってきます。
人体クロッキーは、1〜20分くらいの短時間のポーズや瞬間のポーズ、連続したポーズ、動きのあるポーズ、大胆なポーズなどさまざまなポーズをモデルがしてくれます。それらの魅力あるフォルムや動き、リズム感、印象を瞬時に捉え描写し表現していかなければなりません。
それは、画面全体のバランス、重心なども考慮して描かなければならず。無駄な線がないように努力する必要があります。描き出すものは、一つの作品として描くべきものです。
長時間で完成させるデッサンとは違って、短時間で描かなければならないクロッキーは、かなりの集中力を要し、モデルのすべてを描写することは不可能です。そのため、何を捉えるべきか!?クロッキーをする際の目的などを自分なりに設定するといいでしょう。例えば”人体のフォルムの美しさを中心に捉える”、”人体の陰影の美しさを捉える”、”人体の量感を捉える”、”人体全体の動きを表現する”、”女性モデルのアンニュイな感じを捉える”、”モデルのエロティシズムを捉える”など最初は人体の美しさに潜む美しさの要素を描き分けるようにすることもいいかもしれません。
クロッキーの道具
クロッキーでは、基本的に単色で描くことが一般的で、その道具はさまざまで限定されているものではありません。鉛筆、ペン、墨、アクリル、水彩、竹ペンなどさまざまに使用してみて自分の表現にあう素材を探すとよいでしょう。用紙は市販のクロッキー帳でもいいですし、画用紙でも何でもよいと思いますが、勢いのある大きなストロークで描けるように大きなサイズで描けることが望ましいでしょう。また、用紙も自分なりの素材を探してみることも必要かもしれません。
日常にもクロッキー帳を!
クロッキーは絵画教室などのアトリエ以外にもさまざまな場所で行なうことができます。例えば通勤や通学途中の電車の中で前に座った人を、用意した小さなクロッキー帳にペンなどで駅から駅の短時間の間に描くことができます。また、公園などで動物や子供などを描いたりとさまざまにクロッキーをすることができます。
それらはアトリエなどで限定されたポーズではないので、自分の趣味趣向といったものまでも反映される可能性があるでしょう。そのようにして、自分の目に留まった印象のあるものを描いていくことは、今後の作品作成のためのネタ帳として大いに役立つものでしょう。 |