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透視図法とは何か?

透視図法の描き方を理解すれば理路整然とした絵画空間を生み出すことができます。デッサン初心者の人が最初に学ぶべきデッサンの描き方です。

透視図法の概要

透視図法は三次元の現実世界を二次元の平面へ見ている通りに写し取ることができる再現的な描き方でパースペクティブや線遠近法とも呼ばれます。

透視図法は15世紀初頭のルネサンス初期にフィリッポ・ブルネレスキ(1377-1446) が最初に会得したと考えられていて、アルベルティ(1404-1472)によって理論化されました。

見えるがままに現実世界を写し取る理論がヨーロッパ全域へ広まると、写実的な絵画が急速に流行し発展しました。

写真がない時代に現実世界が再現できる絵画は人々を魅了したに違いありません。

日本の絵画制作で透視図法が使われるようになるのは300年ほど後の江戸時代中期になります。

透視図法がルネサンスで広まり、日本へ伝わるまでにかなりの年月があることから分かるように、透視図法は必ず絵画で必要になる描き方ではありません。

ただ絵画空間を表現する遠近法のなかでも透視図法は、もっとも多くの人々に理路整然とした絵画空間を感じさせてくれます。

参考ページ

初期ルネサンス-古代復興と絵画

透視図法を学ぶにあたって

透視図法は小学校高学年くらいの段階で魅了される絵画を立体的に見せるための描き方です。

理路整然とした絵画を描くことができる透視図法は、さまざまな分野で使用される利便性が高い絵画制作の手法です。

例えば想像上の簡単な街並みを描くことは即座に描けるようになるのでマンガ製作には欠くことができない技術です。

正確な透視図法を理解していない画家やイラストレーターもいますが、多くの分野で通用する描き方なので、早めに理解することをおススメします。

透視図法で描き方を理解するべき立体

透視図法で描き方を理解するべき立体

透視図法で描きたい立体

透視図法で描けるようになりたい立体は下記になります。

  1. 長方形・立方体
  2. 円柱
  3. 円錐・四角錐
  4. 球体

順番通りに立体の描き方を理解していくようにしてください。

理解するべき透視図法の種類

透視図法の描き方には主に下記のような種類があります。

  • 一点透視図法
  • 二点透視図法
  • 三点透視図法

これらの透視図法は長方形の描き方でしっかり理解しましょう。

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