さて、皆さんがイメージするムーブマンはいかなるものなのでしょう!?
ここに、いくつかの例をご紹介いたします。
図1においては大きさの違う円を一つの方向へ並べただけの図です。 この場合、見方によっては、小さい円から大きい円の方向へと流れを作って見えてきます。
逆に大きい円から小さい円への方向へ流れて見える方もいるかもしれません。 この円がもともと同じ大きさであると仮定した場合、大きいものが手前に小さいものが奥に
見えてくることでしょう。しかし、それでも説得力を伴いません。円を作る線は同一の太さですし、 人それぞれの先入観によって、なかなか、動きとして表現したものとしては工夫が足りないようです。
図2でも、図1とほとんど同じようですが、右側と左側の大きな2つの四角の面が中央付近の消失点へと収束している錯覚をあたえているため、図1よりも少しばかり、遠近感が動きとなって見えます。
図3では4つの異なる線がそれぞれ2つ描かれています。1つの線を見た時、自然と同じもう1つの線へと視線が行くのではないでしょうか?同じ線でも画材や線の特徴を変えると違う意味を与えます。それらの同一の線が離れていても二つの線を認識した時、何らかの意味を探ってしまう心理状態が働いているのではないでしょうか。線の配置や数によっては何らかのリズムも伴ってくるでしょう。ただ闇雲に多くを描いたとしたら、それはただの模様にしから映らないかもしれません。
図4では異なる形を3種類描いています。その中で円に注目すると大きさの違う円が3つあります。おそらく小さい円(大きい円)から
次第に大きな円(小さい円)へと眼が誘導されていくと思います。あまり中間の円は見ることはないでしょう。
当然のようですが始まりと終わりが重要なことがわかります。中間は確認程度と言ったところでしょうか。 これを利用すれば円をらせん状に配置したりすることで上昇や下降をイメージさせることも容易なことです。
2つの異なる大きさの正方形に近い黒に眼をやると中間がないため、動き連想させることは困難に思います。 少なくとも円と比べれば静かな感じです。
長方形はいかがでしょうか。4つの長方形がございますが左右に黒い2つの長方形があり、上下に左右より明度の 高い長方形が2つあります。同じ大きさの形を認識し、明度の違いによって、2種類の
違いを認識することである動きが生まれると思われます。 背景との関係で明度の高い方が奥に見え、相対的に明度の低い方が手前に来る感じです。
図5は画面いっぱいに動きを表現してみました。なにか波紋のようになってしまい、あまり効力はございません。
多く分割してしまったことが原因かもしれませんし、左上から右下への単純な方向性が原因なのかもしれません。
波紋の方向性をみれば左上から右下へ、面積に着目すれば右下から左上へと流れて見えます。この2つの力を一体にすることができれば、ちがう力が生まれそうです。
図6は立方体を想定してそこに動きを与えてみる試みをしてみました。面a,a'が一番手前にあるため、面積を大きくとり
面b,b'、面c,c'と行くに従い、小さくなるようにしてみました。この場合、3つくらいの面の数が具合がいいように感じます。
細かい面を多くおいてみると次第に、動きの効力を失い、どうも模様になってしまいます。ここまでくると動きを表現するよりも
立体感を与えるために動きの要素を組み込む感じになってきます。また、面と面との境に当たる線が立方体の質感を
生み出すことを垣間見ることが出来ます。
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