| 図1を見ると石膏像を描くというテーマにおいては、一番妥当と思われるトリミングかもしれない。石膏像全体の形体が収められていて、無駄にしているスペースも感じられない。頭部右側のスペースも窮屈さを与えず、右側の肩をしっかり入れることで立体感をしっかり表現できるだろう。絵の対象を画面から切る時に考える要素として、対象の形状を推測できる範囲内で切ることが相応しいと、よくいわれている。 |
図2は図1と比べて、かなりズームアップした構図だ。肩が切れているが、胸部の大きさを想像できる範囲でトリミングしている。しかし、石膏像を描くときのトリミングではない。少し窮屈にも見えるこのトリミングでは、かなり顔に対して執着を感じる。また、腕の形状が推測できず気になってしまう。そういう意味ではかなり、中途半端だ。もう少し、頭部の上のスペースを開けて、下を適度な範囲で切ってしまえば、すっきりするかもしれない。 |
図3では、地面との接地部分も入れていて、かなり、背景も入れている。
石膏像が描かれていることは一目瞭然だが背景の意味を感じずにはいられない。もし、図3のように背景がただの黒い背景であったなら、何の説得力、テーマは感じられない。背景を大きく入れた意味、主張を吟味しなければならないだろう。 |