トリミングに基本があるのか?!|トリミングから構図へ

トリミングや構図は絵にする対象をテーマに従い画面の中へ入れることです

デッサンと言う礎|デッサンの描き方と基礎

トリミングに基本があるのか?!

トリミングから構図へ|デッサンの描き方と基礎技法

石膏像のトリミングと基本?!

トリミングとは絵にする対象をどこにどのようにどうして入れるかを考えることです。そこにはテーマがなければならず、全体のバランスを当然考えなければなりません。

はたして、トリミングには基本にしなければならないことがあるのでしょうか?あるとしたなら何が基準なのか!結構簡単なようで奥が深いもののような気がします。写真一枚とるのにも、トリミング一つで写真の印象は違ったものになります。

デッサンの練習でよく例に挙げられる対象として石膏像などがありますので、石膏像のトリミングを考えてみましょう。

トリミングに基本があるのか?!図1-トリミングから構図へ トリミングに基本があるのか?!図2-トリミングから構図へ トリミングに基本があるのか?!図3-トリミングから構図へ
図1 図2 図3
図1を見ると石膏像を描くというテーマにおいては、一番妥当と思われるトリミングかもしれません。石膏像全体の形体が収められていて、無駄にしているスペースも感じられません。頭部右側のスペースも窮屈さを与えず、右側の肩をしっかり入れることで立体感をしっかり表現できそうです。絵の対象を画面から切る時に考える要素として、対象の形状を推測できる範囲内で切ることが相応しいと、よくいわれています。 図2は図1と比べて、かなりズームアップした構図です。肩が切れているが、胸部の大きさを想像できる範囲でトリミングしています。しかし、一般的に石膏像を描くときのトリミングではありません。少し窮屈にも見えるこのトリミングでは、かなり頭部に対する執着を感じます。また、腕の形状が推測できず気になります。そういう意味ではかなり、中途半端です。もう少し、頭部の上のスペースを開けて、下を適度な範囲で切ってしまえば、すっきりしそうですが・・・。 図3では、地面との接地部分も入れていて、かなり、背景も入れています。 石膏像が描かれていることは一目瞭然ですが、背景や石膏像の置かれている環境が気になります。もし、図3のように背景がただ黒いままであるなら、見るものに対しての説得力、テーマは感じられないでしょう。背景を大きく入れた意味、意図を吟味しなければなりません。

額縁から構図を考える

縦に長いモチーフは、
縦の画面が収めやすい!?
トリミングをするとき、間違いなく考慮しなければならないのが絵画の大きさです。描こうとする 対象(モチーフ)に合わせた大きさの画面にしなければならないわけではありませんが、基本的に実物大以上の大きさで描く場合は、ある狙いが必要でしょう。ここではその対象(モチーフ)の大きさは置いといて、絵の淵になる額から絵を考えてみましょう。

当然、絵ができあがれば額をつける必要があります。額を敢えてつけなくても壁に飾れば壁が額となるものと考えてください。その額から絵を見た時、額は絵の入り口になり、額が絵の要素になりえるわけです。額を意識して絵を創るのと、意識しないのでは完成度合いは違います。

額が絵の要素であるならば額からの間合いが重要になります。距離と言ってもいいでしょう。額を窓のような感覚で見ることもできます。額からモチーフが離れればモチーフの価値が小さいものになるかもしれないし、客観視した価値のあるものになるかもしれない。それは、メインとなる対象がどのような背景の下に描かれているかが重要になります。その相対的な価値が重要になります。

また、縦に長いモチーフを横長の画面に収めようとしたら、モチーフから見た縦の空間よりも、横の空間が広くなります。だから、多くの絵はモチーフの形状に合わせた画面を用意します。つまり、一本の木を描こうとしたなら縦の画面に描こうとします。しかし、一本の木を取り巻く環境を描こうとしたなら横の画面を使用した方がいいかもしれません。縦横の画面を決めるのはテーマや意図するものによって決定しましょう。
横に長いモチーフは、
横の画面が収めやすい?!

トリミングから構図へ-目次

次のページ>Page02-モチーフの形と背景の形

トリミングから構図へTOP


ページの上へ