デッサンと言う礎

マッスのニュアンスへ|マッスと量感について

マッスを表現するとき、明度や重さ質感などさまざまな要素も意識しなければならない

マッスを表現するために考えるべき様々な要素

どのようにふくらませたでしょうか?

マッスのニュアンス図1-マッスと量感図1を見てください。これは、線描によってふくらみを意識して描いたものです。 描こうとしている狙いによっては、このようなデッサンでも面白い表現ができるかもしれません。

鉛筆、木炭を寝かせて描いた時はこれほど線を重ねなくても、同じような表現ができます。その時は、粘土で立体を表現しているような感覚でデッサンをしていきます。

しかし図1の状態では、感覚に任せた工夫のない表現に終始してしまいます。そこで、更にこの図1のデッサンに違う要素を組み込もうと思います。

マッスのニュアンス図2-マッスと量感 図2を見てください。多少、違う雰囲気になってきました。これは、光源を意識して修正を加えたものです。先ほどよりも立体感が少しばかり増したようです。

デッサンでは、練り消しゴムなどで描くように消しながら図1から図2へ移行することができます。

ふくらますという行為は、様々なモチーフに対して、モチーフに適応した描き方が必要になります。細い線だけで様々なモチーフのマッスを表現したとき、質感が似たものになりかねないからです。

そうならないために、質感に対して、描く線の太さを研究しなければならないでしょう。

明度に関しては、画面の中でのモチーフの相対的な明度差を意識しなければならないでしょう。画面におさめようとするモチーフの明度を意識するには、黒いものは黒く、白いものは白く表現することが基本になります。

ただ、デッサンを描く狙いによっては黒いものを白く描く場合もあると思います。

マッスを表現する中で意識すること

マッスのニュアンス図3-マッスと量感次に独自の表現を完成させるために、マッスの膨らみや塊にプラスして表現したいニュアンスを組み込んでみたいと思います。例えばモチーフが柔らかいなら、柔らかい表現で描写してみることです。そのうえ明度を明るくしたいなら、モチーフの明度を意識してデッサンすることも大切です。

軟らかく明るい明度でマッスを表現するということになりますが、これが難しい場合は、明度を無視して、後から調整することも可能だと思います。

光・空気・重量・質感などの要素や表現の狙いを描写に組み込んで、独自のデッサンの表現、方法を開発してください。

参考として、図3のような単純な線でも球体を感じさせることが出来ます。 表現したいものを一度単純な表現で突き詰めたところに何かヒントがあるかもしれません。

  1. ■Page01…マッスとは?
  2. ■Page02…マッスのニュアンスへ
  3. ■Page03…マッスにおける表現描写
  4. <<<デッサンの描き方と基礎技法

デッサンの描き方と基礎技法-目次

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