デッサンと言う礎

群化|形の生理現象と心理学

群化から感じ取れる心理作用や生理的現象を絵画に応用する

群化

群化の法則-まとまりを知覚する要因

■近接の要因

図1
近接の要因

図1では四角い枠の中に6本の線が縦に描かれています。この時、どのようなまとまりとして知覚されるでしょうか?
一般的には近接にある線同士を一組として知覚することが多いようです。つまり、近接な2本の線を一組とした3組がまとまりをもって図として知覚されます。これは近接の要因による群化といえます。
人によっては離れた線同士を一組の図として認識する人もいるでしょうし、階段の段のような認識をする人もいるでしょうが少数派と考えられています。


■閉鎖の要因

図2
閉鎖の要因

図2では、近接同士を一組として知覚することより、離れている線同士が一組の図として知覚されることが一般的に多く、ある図形の輪郭線として認識される。
それは離れている線同士が閉じられようとしていて、ある形態の輪郭である線を認識することが要因として考えられています。
閉じられる線であることを認識されるかどうかが閉鎖の要因としての群化にとって重要です。


■連続の要因

図3
連続の要因

図3の場合、直線や曲線が入り乱れていますが、基本的には特性のある3つの線によることでなりたっているものと認識できます。これは妥当と思われる線の連続性を認識しているからでしょう。
一番良いと思われる連続性を一つのまとまりとして認識するのが、連続の要因である群化といえます。


■類同の要因

図4
類同の要因-01


図4では、同じ性質の線がまとまって認識されます。これは、距離に関係なく認識されます。
デッサンの時によくニュアンスをかえて描こうとする時、この類同の要因をうまく利用して描くことができれば、表現力が増すでしょう。その時、他の要因も同時に表現に織り込むことができれば、未知の表現へ進化するかもしれません。


図5の場合も同じ性質が一つのまとまりを持って認識できます。

図5
類同の要因-02


同じ形の場合、長方形の図を見れば分かるように、色が違うことでも、別のまとまりとして認識することができることが分かります。
また、同じ性質のものの大きさを変化させることで画面に奥行きをつくることもできます。


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■△△△△△□□□■■■■■
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△△△△△△■■■○○■■■
○○○△△△■■■○○○■■
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■■■□□□□■○○○■■■
○○□□□□□■■■□■■■
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右では色々な形をランダムに配置してみました。この場合でも同じ要素のものを認識しようとするでしょう。ただ、形よりも先に白黒の要素の認識のほうが先にあり、その後個々の形態の群化へ至るようです。
この群化の要因である性質を生かすことで、表現する可能性が大きく膨らみます。


群化の性質と特徴-群化の法則

  1. 同じ要素の場合近くのものが相互に一組になりやすく群化される。近接の要因
  2. 閉じられている輪郭線、閉じられようとする線同士がある図形の輪郭線として認識される時、群化される。閉鎖の要因
  3. 一番良いと思われる連続性を一つのまとまりとして認識する。連続の要因
  4. 形、色、マチエールなど同じ性質を持ったもの同士は距離に関係なく群化される。この時、形よりも色の性質のほうが強い傾向がある。類同の要因
  5. 同じように動くものは距離に関係なく一つのまとまりとして知覚される。その時、動く方向は必ずしも同じ必要であることはない。静止しているものと動きのあるもの、早く動くものと遅く動くもの、大きくなるものと小さくなるものなどと、区別して群化される。共通運命の法則
  1. 図と地
  2. 群化
  3. 形態の錯覚と錯視効果
  4. 明度の錯覚と錯視効果
  5. 色彩の錯覚と錯視効果
  6. 恒常性
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