デッサンと言う礎 | デッサンの描き方と基礎技法 デッサンと言う礎 | デッサンの描き方と基礎技法

油絵で必要な道具 | 油絵で揃えたいおススメの画材

油絵を始めるために必要な画材と道具

油絵の具

油絵専用の絵の具は顔料を乾性油で練ってつくられていて、顔料が高価であるほど値段が高くなります。油絵初心者は、はじめから油絵の具を使いこなすことは困難なので、安くて良質な絵の具を使うようにしましょう。

絵の具の使い方や色の作り方を覚えるようになるために、12色くらいの色数で描きはじめるとよいと思います。

ホワイトは使用頻度が多いので容量の多いものを用意します。はじめはパーマネントホワイト、またはシルバーホワイトのどちらかを用意しましょう。シルバーホワイトは毒性があるのでパーマネントホワイトの方が無難かもしれません。

クサカベ 油絵具 習作用 油絵具セット 11色セット S-12 20ml

  • 習作用クサカベ油絵具 20ml×11色セット+パーマネントホワイト50ml

絵筆

絵を描画するための道具で、通常、油絵ではブタ毛でできている絵筆が使われます。ブタ毛の筆を基準にして、柔らかい筆や細い筆など、段階に応じて使用していくと良いと思います。ブタ毛の筆は初心者用にセット売りしている物が安く購入できますが、できれば、絵筆は多少高くても良いものを選ぶようにしましょう。筆を自分の手の延長、一部と考えて選ぶようにします。

■参考:絵筆について

ナムラ 油彩筆 HF

この製品は油絵筆で評価の高いナムラ製のブタ毛の絵筆です。ナムラ製のHRやHFシリーズの絵筆は高価ですが、プロの多くが使用しているので初心者でも早い段階でそろえることをおススメします。

下記の絵筆は太めの商品ですが、さまざまな太さのブタ毛の絵筆を用意するようにしましょう。絵筆の形状は、はじめはフィルバードがおススメです。

揮発性油

揮発性油は必ずそろえておく画溶液の一つです。揮発性油にはテレピン油とぺトロール油がありますが、どちらか一つ用意します。比較的、多く利用されているのはテレピン油です。

揮発性油は最も多く使用する画溶液なので容量の多い商品を購入すると経済的です。

※揮発性油を使用するときは換気をしながら火気に注意して使用しましょう。

■参考:揮発性油について

ホルベイン画用液 ターペンタイン(テレピン) 200ml

乾性油

乾性油は必ずそろえておく画溶液の一つです。良く使用される乾性油にはリンシードオイルとポピーオイルがありますが、どちらか一つ用意します。比較的、多く利用されているのはリンシードオイルです。

通常、乾性油は揮発性油と混ぜて調合しながら使用します。

■参考:乾性油について

ホルベイン画用液 リンシードオイル 200ml

油壺

画用液を入れる容器が油壺です。油壺は画用液を保存するほか、揮発や酸化を遅らせることができるので便利です。描く際はパレットに挟んで使用できるので、効率よく作業を進めることができます。

■参考:油壺について

ホルベイン 油壷 筒型 No.14

  • 大きさ:口径33.5φ×外径37.5φ×厚さ45(mm)
  • 形状:筒型
  • 材質:スチール製

筒型の油壺はソロバン玉型に比べて口が広いので、比較的大きいサイズの筆も使用できます。また、使用中の画溶液の汚れが分かりやすく、掃除もしやすいシンプルな形です。

絵皿、溶き皿

画用液を出す時に油壺の代わりに陶器製の小さなお皿を利用する場合があります。主に使用されるのが直径10.5~11cmくらいの日本画用の絵皿、溶き皿です。

SEIWA 染色容器類 溶き皿 大

  • 大きさ:直径11cm
  • 12枚入り

パレット

絵具を出して混色したり、画用液を混ぜる土台として使用します。使い捨てできるペーパーパレットもありますが木製でできたパレットが経済的です。

■参考:パレットについて

ホルベイン 油絵用 二ッ折パレット 大長型

  • 形状:大長型
  • サイズ(mm):360×270mm(約4:6割)
  • 材質:桜製

ペインティングナイフ

描画するための道具で、厚塗りやスクラッチなどの技法などで活躍します。 パレット上で絵の具を混色したり、パレットを掃除するときにも利用できます。ナイフの形状はたくさんあり、自分にあうナイフを選ぶと良いと思います。

■参考:ペインティングナイフについて

ペインティングナイフ パレットナイフ ステンレス製 木製 ハンドル 5本セット

  • 【材質】材質:ステンレス (グリップ部:木)

パレットナイフ

パレット上で絵の具を混色したり、パレットを掃除するのに使用します。ペインティングナイフで同様の作業はできるのですが、パレットナイフの方がブレードが厚く、弾力もあるのでペインティングナイフとは別に用意しておきましょう。

■参考:パレットナイフについて

ホルベイン Aパレットナイフ No.5

  • 刃の長さ×巾:100×16mm
  • 材質:ステンレス特殊鋼製

キャンバス

キャンバスにはいろいろありますが、最近ではアクリルエマルジョンが下地になったものがよく使用されています。アクリルエマルジョンが下地になったキャンバスは半吸収性で油絵の具だけでなくアクリル絵の具で描くこともできます。

■参考:キャンバスについて

麻張キャンバス 10枚セット

  • 生地 : 麻100%・中目・厚口
  • 木枠 : 桐系材料またはポプラ系材料
  • 用途 :油彩・アクリル兼用

キャンバスクリップ

制作して乾いていないキャンバスを持ち運ぶための専用のクリップです。使用するには持ち運びたいキャンバスの厚さに合うキャンバスクリップを用意する必要があります。

■参考:キャンバスクリップについて

文房堂 キャンバス ニュークリップ M 4個組

  • キャンバス2枚を合わせて、間に隙間をあけるように、4ヵ所を固定して使用します。
  • 生乾きの作品をキャンバスバックなどに収納し、持ち運ぶことができます。
  • キャンバスにぴったり密着するので外に出っ張るところが無い、スマートなクリップです。
  • 0号~20号用。4個1組。
  • ※木枠メーカーにより適合しない場合があります。

キャンバスバック

キャンバスを持ち運ぶための専用のバックです。キャンバスクリップで挟んだ2枚一組のキャンバスを楽に持ち運ぶことができます。

ナムラ R キャンバスバック F6~F50まで

  • F6~F15までは縦型、F20~F50は横型を採用しています。サイドまでファスナーが付いているので、キャンバスの 出し入れが簡単です。縦型は持ち運びで周囲に迷惑が掛かりません!

キャンバスバックは薄くて弱弱しい商品が多いですが、この商品は丈夫で使い勝手が最高に良いです。買って後悔しないキャンバスバックです。

筆洗油

筆を洗浄するための石油を精製した揮発性油です。揮発し臭いもあるため、換気の良い環境で使用します。携帯用の100ml程の筆洗油がありますが、筆洗油は多めに用意したほうが経済的です。その際、蓋をしっかり閉めることのできる金属製の筆洗器を別に用意しましょう。

■参考:筆洗油について

ブラッシクリーナー[クサカベ製]

通常、油絵の筆洗油はこのタイプの製品が利用されています。もし、臭いに耐えられない場合は無臭の製品があるので試してみるとよいと思います。

  • 洗浄力が高い油絵具の洗浄液です。
  • 筆を痛めない高純度な溶剤を使用しています。
  • 容量…100ml、150ml、500ml、1,000ml、2,000ml、5,000ml
  • 携帯用…100ml(タテ型・ヨコ型)、150ml

筆洗器

筆洗油を入れる容器で、筆を洗うために工夫された容器です。揮発性の筆洗油を密閉できるので安全です。家で使うときはできるだけ大きなもので安定感のあるものを用意しましょう。また、野外での制作では金具でふたを固定でき、筆洗油がこぼれないものを選びます。

■参考:筆洗器について

筆洗器 密閉型筆洗い機

2023年8月9日にAmazonで¥1,999で格安販売していた密閉型筆洗器です。
(価格推移)2022年3月16日¥1,799

  • 大きさ:(幅)100×(高さ)125mm

イーゼル

キャンバスを固定するための土台になります。油絵用のイーゼルは高価なため、デッサンで使われている木製のイーゼルがよく利用されます。

室内で制作するときにはできるだけ安定していて丈夫なものを選びたいです。広いアトリエがあるのなら、デッサン用と油絵用でイーゼルは分けると良いと思います。無理ならこちらの製品のようにデッサンと油絵の兼用イーゼルを用意しましょう。

ホルベイン デッサンイーゼルNo.2000L

  • 油絵からデッサンまでご使用いただける実用タイプです。
  • 重量は表示より前後する場合があります。
  • 最大対応画面サイズ:ヨコF60号
  • 寸法:H152×W61×D58(cm)
  • 画布受け:長さ59×奥行(内寸)4(cm)
  • 画布受け高さ(床から):最低37(cm)
  • 材質:ポプラ材
  • 重量:3.4kg

ウエス(古布)

絵筆の汚れやパレットの汚れなどを拭い取るのに必要です。ティッシュやトイレットペーパーなどは使用してはいけません。ウエスはキャンバスに描いた絵を拭き取ることもできるので、描画する道具としても利用できます。

E-Value 新メリヤスウエス 綿100% 約1kg N-155FH

  • 綿100% 約1kg
  • 一枚品(縫い目無し)の純綿メリヤスウエス
  • サイズは、約40cm x 40cm

絵具箱

油絵具の道具を入れて持ち運ぶための箱です。専用に作られたものが多くあります。また、一般的な工具箱でも代用ができます。

■参考:絵具箱について

JEJアステージ 収納ボックス

このようなタイプのツールボックスを選ぶときは絵筆の長さを考慮しましょう。また、パレットを収納するのかどうかもツールボックスのサイズの決め手になります。

  • 外寸:(約)幅49×奥行25.5×高さ23.8cm
  • 内寸:(約)幅39.1×奥行17.1×高さ19.4(15)cm ※( )内の数字は、トレー収納時の高さ(H)
  • 商品重量:1.3kg
  • 耐久性に優れたハードタイプボックス

あると便利な油絵の道具の紹介

キッチンペーパー

キッチンペーパー

汚れた絵筆やパレットを掃除するのに便利です。ウエスでも可能ですがキッチンペーパーの方が経済的です。

新聞紙

新聞紙

汚れて使い終えた絵筆を筆洗油で洗った後に、家に持ち帰るときは新聞紙でくるむと便利です。臭いも抑えられ、汚れを他に付けてしまうことを防止できます。

スケッチブック

スケッチブック

画用紙で制作プランを練ったりするために使用します。クロッキーブックでもいいですが、記録として保存したり、詳細なプランを練るには画用紙が便利です。

クロッキー帳

クロッキー帳

スケッチブックよりも安く、紙の枚数が多いので、たくさんアイデアを練るときには欠かせません。

鉛筆

鉛筆

スケッチやクロッキーで制作プランを練ったりするために使用します。またキャンバスに描く前の下絵の描写に使用します。キャンバスに描いた鉛筆を定着させるにはフィクサチーフによる定着が必要です。

木炭

木炭

キャンバスの下描きに使用します。キャンバスに描いた木炭を定着させるにはフィクサチーフによる定着が必要です。

練り消しゴム

練り消しゴム

鉛筆や木炭で描写した部分を消すために使用する消し具です。

フィクサチーフ

フィクサチーフ

描いた鉛筆や木炭などを定着させる液体です。キャンバスに鉛筆や木炭で下描きして油彩を施すと、下描きがすぐに消えてしまうので、それを防ぐために下描きをフィクサチーフで定着させなければなりません。

野外イーゼル

野外イーゼル

屋外で絵を描くときには屋外用のイーゼルを用意する必要があります。

油絵の道具-目次