デッサンでの鉛筆の削り方 | 鉛筆デッサンの描画材
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鉛筆デッサンでの鉛筆の削り方
デッサンで使用される鉛筆はカッターナイフで削り、通常、鉛筆削りは使用しません。
削り方は基本的に、カッターナイフで鉛筆の芯を1cmほど出して、先をなだらかに尖らせます。
鉛筆で描くときは、鉛筆を立てて文字を書くような持ち方で使用するよりも、描き始めから最終的な仕上げまで、鉛筆を寝かせて芯の側面で描くことが多いです。
そのため、芯の側面で描くことができるように鉛筆の芯を多く出すように鉛筆は削ります。
※デッサンで鉛筆を寝かせて描くとは、画面に対して鉛筆が平行に近くなることです。また、デッサンで鉛筆を立てて描くとは、画面に対して鉛筆が直角になることです。
鉛筆を大まかに削る
鉛筆が新しい場合、初めからカッターナイフを使って削ろうとすると、結構大変です。これを10本やろうとしたら疲れます。
そこで、新しい鉛筆を削るときは市販の鉛筆削りで大まかに削ってしまいます。それが済んだら集中してカッターナイフで削っていくようにしましょう。
鉛筆の芯を1cmくらい出す
カッターナイフを使って鉛筆の芯を1cmほど出しましょう。その際、写真のように芯がなだらかになるように削りましょう。力を入れる必要はありません。
鉛筆を削るコツは右手に持つカッターナイフを動かさないことです。そして写真のようにカッターナイフに左手の親指を当てます。この親指を支点にカッターナイフを押すように左手に持つ鉛筆を引き動かしながら削っていきます。
鉛筆を引き動かしながら徐々に鉛筆を回転させて全体を同じように削っていき、芯を十分に出していきましょう。
鉛筆の芯は1cmほど出せればよいのですが、鉛筆が柔らかくなると折れやすくなるので、出せる鉛筆の芯の長さは短くなります。
鉛筆の芯先を尖らせる
次に鉛筆の先を鋭利にしましょう。芯にカッターナイフをあまり力を入れずにあて、芯を軽く削ぐようにして尖らせます。この場合も右手に持つカッターナイフは動かないように固定します。
左手の親指を写真のようにカッターナイフにあて、押すようにして鉛筆を引き動かしながら芯を削り尖らせます。この時、鉛筆は左手の指の上で転がすように回転させます。
削った部分をなだらかにするには、下の写真にあるように芯にカッターナイフを立てて芯先に向かって動かします。
この場合は、鉛筆を削るのとは逆に左手に持つ鉛筆を固定させ、右手に持つカッターナイフを動かすのがコツです。この場合も、あまり力を入れずに行いましょう。
鉛筆の芯先はもろいのですぐ折れたり、芯が減ることでシャープさはなくなります。その都度、カッターで削らなければなりません。
描いている最中はできる限り鉛筆を削る作業はしたくないので同じ種類の鉛筆は多めに削ることをおススメします。
デッサン用の鉛筆削り
新しい鉛筆を1本削るのに、大体2分くらいの時間がかかります。この時間を節約する方法は鉛筆削りを使用することです。
鉛筆をうまく削れない方や、削る時間を節約したい人は下記の商品を試してみるとよいと思います。
この製品の詳細は『アスカ-デッサンメイトで鉛筆を削る』をご覧ください。アスカ 鉛筆削り デッサンメイト
鉛筆の芯先を紙ヤスリで尖らす
デッサンを描いていると芯先は丸くなり、思うような描写ができない場合があります。そのようなときは芯先を鋭利にするために紙やすりを利用します。紙やすりの種類はたくさんあるので鉛筆の硬さに合わせて用意しておきましょう。
紙やすりで鉛筆粉を作る
短くなってしまった鉛筆は、紙やすりを使って芯を削り、鉛筆の粉を作ることができます。 その鉛筆粉を描画材に利用することができます。鉛筆の粉を作る場合は、鉛筆の硬さごとに分けて保存するようにしましょう。
鉛筆ホルダーの使い方
短くなってしまった鉛筆は扱いづらくなります。その際は、鉛筆ホルダーを用意すれば短い鉛筆が扱いやすくなります。
主な鉛筆ホルダーの長さは約10.5cmあります。短い鉛筆をこのホルダーに装着すれば、普通に使える鉛筆の長さになります。反対向きに装着すれば鉛筆の芯先を保護することもできます。
木炭バサミ
木炭バサミは通常、木炭を挟んで使用するための道具ですが、鉛筆をつけて使用することもできます。
木炭バサミの長さは約16cmあります。鉛筆ホルダーが約10.5cmなので、鉛筆ホルダーよりも5cm以上鉛筆の柄を長くすることができます。
鉛筆の柄が長くなると、短いものより大きなストロークが可能になるうえ、画面全体の管理がしやすくなります。