パレットの種類 | 油絵で使うパレットの使い方と特徴
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パレットとは
パレットは、絵の具をチューブなどから出しておくために使う板状の絵の具置き場です。パレット上では混色をしたり、メディウムを絵具に混ぜたりする土台にもなります。
パレットの種類と特徴
油絵のパレットは水彩のパレットとは違い、平面の板状になっていて、いろいろな形状があります。木材のパレットが一般的ですが、アルミ製の製品も販売されています。大理石でできたパレットは絵具を自作したり、絵具と画用液を混合するために多く使用されます。また、パレットの清掃する手間を省くために使い捨てのペーパーパレットなども販売されています。
アクリル絵の具のパレットについて
木製パレットをアクリル絵の具のパレットとして使用することはできません。アクリル絵の具に使用するパレットは使い捨ての紙パレットや陶磁製の絵皿を使用します。大作を描く場合は、ステンレス製のボウルなども使用されます。
パレットの材質と特徴
パレットの形状と特徴
パレットの使い方
パレットを持つには、穴の開いた所に親指を通して持ちます。持った際にパレットの外側の縁に絵具が並ぶようにしましょう。
色の並べ方は、基本的に色相環の順番(赤、橙、黄、緑、青、紫)に並べますが、描く方法によっては、明度や彩度の強さの順番に並べる場合もあります。使いやすい方法を考えて並べましょう。
最も多く使用される白い絵具は他の絵具とは離れた使いやすい場所に出しておきます。また、パレット上に混色する範囲を広く取っておくことも必要です。混色する場所がなくなったら、その都度パレットをきれいにして、混色場所を確保しましょう。
パレットに絵の具を出して、手で持って描き始めると、再度、絵の具を出すのに手間がかかるので、使用する絵の具は多めに出しておきます。
描く作業を終えたパレットを清掃するには、パレットナイフで絵の具をそぎ落とします。そして、パレットナイフで取り除けなかった絵の具は布などでしっかり拭き取ります。
木製パレットの場合、きれいにした後でパレットの表面に乾性油を塗布しておけば、パレットの傷を修復し、丈夫にすることができます。
パレット上に絵の具が固まったら!?
木製パレットなどのパレット上に絵の具が固まってしまったら、筆洗油や揮発性油を布にしみこませて取り除いたり、パレットナイフで削ぎ落としたりします。それでも、取れない固まった絵の具はストリッパー(剥離剤)を使用して除去します。
パレット上の絵の具を保存するには?
パレット上の絵の具を保存する簡単な方法はラップでパレットごと包むことです。このとき木製パレットなどの場合、固着する心配があるので保存できるのは2,3日くらいです。長く保存しようと思ったら、紙パレットなどへ移してラップで包むことをおススメします。
パレット-おススメ商品
初めて油絵を描く場合、高価なパレットは必要ありません。
試しに油絵を描こうと思うのなら、掃除や廃棄するのが楽なペーパーパレットがおススメです。
長期間にわたって油絵を描こうと思うのなら、経済的に安く済むオプロング型の木製パレットがおススメです。オプロング型のパレットは一枚板のものと二つ折りのものがあるので、移動などで都合の良い方を選びましょう。
比較的二つ折り型の方が安く購入できます。木箱も同時に買おうと考えている人はパレット付き木箱を買ってもいいかもしれません。
オプロング型木製パレット
オプロング型のパレットは4号以上の大きさがおススメです。
オプロング型(角)4号
- 号数:4号
- サイズ(mm):340 × 240
- 材質:桜製
オプロング型(角)6号
- 号数:6号
- サイズ(mm):410 × 320
- 材質:桜製
オブロング型二つ折り木製パレット
ホルベイン 油絵用 二ッ折パレット 大長型
- 形状:大長型
- サイズ(mm):360×270mm(約4:6割)
- 材質:桜製
ペーパーパレット
ホルベイン ペーパーパレット各サイズ
木製パレットに比べれば、長い目で見ると経済的ではありませんが、木製パレットの補助パレットとして使用するには良いと思います。
使い捨てなので掃除の手間が省けるパレットは、時間に余裕のない学生に人気があります。
号数とサイズ(mm)/入枚数 | |
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号数 | サイズ(mm)/入枚数 |
CB | 290 × 115/18枚入 |
M-No.2(Mの穴無し) | 350 × 235/30枚入 |
L | 390 × 318/20枚入 |
M | 350 × 235/30枚入 |
S | 305 × 150/25枚入 |
SS | 148 × 100/30枚入 |
MS | 365 × 192/30枚入 |