デッサンと言う礎

木炭デッサン-石膏像アグリッパ(面取り)

石膏像アグリッパ(面取り)の木炭デッサンは学生によるデッサンの練習のドキュメントです。この石膏デッサンの制作過程を参考にして独自の描き方を模索しましょう。

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石膏像アグリッパ(面取り)と画材

 

石膏デッサン(アグリッパ面取り)

【サイズ】50×65cm
【材料】MBM木炭紙、ヤナギ木炭(太軸、細軸)、ミズキ木炭、チャコールペンシル(2B、4B、6B)、鉛筆(H、2H)、練り消しゴム、プラスチック消しゴム(スティック型)、木綿の布、サッピツ(硬軟各種)、はかり棒
【制作時間】6時間
【制作者】R.A

木炭で描く石膏デッサン制作過程

■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程1

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程1

中心点を測って、木炭紙に補助線を引いておきます。


■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程2…30分経過

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程2

描きはじめは石膏像をどのぐらいの大きさで画面に配置するかを決めなければならないでしょう。

ここで作者は、エスキースやデッサンスケールのようなものは使用せず直接描きはじめました。

しかし、初心者はエスキース(下描き)を行い、構図を入念に吟味してから描きはじめるとよいと思います。


■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程3…1時間経過

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程3

制作者は形の狂いを描き進めながら修正していきます。

鉛筆と比較すれば木炭デッサンは容易に形態の修正が可能なので、形態の狂いは早い段階で発見して修正していきます。構図を変更するときも早い段階で行いましょう。

形態が狂わないように、描き進めながら、その都度はかり棒で比率を確認していきます。そのとき、大きな形態の比率を優先的に確認し、徐々に小さい部分部分の比率へ移行するようにします。

例えば、石膏像全体の縦と横の比率から、頭と胴体の比率へ移行し、徐々に鼻や目、口の位置などを決定させていきます。


■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程4…1時間30分経過

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程4

この段階でおおまかな構図は決定されています。構図や全体のボリュームを明確にするために地にあたる黒い部分を描いていきます。

最も黒いところと白いところを意識して描いていきます。ヤナギの木炭は軟らかいので多少力を入れて描いたとしても、木炭紙を傷めることはありません。黒く濃い個所は大胆に木炭で描いていきましょう。

面取りの石膏像は面と面の変わり目を分かりやすく象っているので、この個所を積極的に描くことで、石膏像の凹凸、ボリュームが表現できます。ここに秩序ある明暗を加えることで、より立体感のある写実的な表現が可能になります。


■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程5…2時間経過

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程5

石膏像の明暗を表現する場合、光の方向を意識しておくとよいと思います。光の方向を意識することで明暗境界線を意識したデッサンを描くことができるようになります。

この時光の方向を極端に限定して描く必要はありません。基本的に見えるように素直に描くとよいと思います。


■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程6…2時間30分経過

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程6

木炭デッサンは序盤から中盤にかけては基本的にヤナギの木炭で軟らかく描いていきます。硬い木炭や鉛筆、チャコールペンシルなどは終盤に多く使用するようになります。


■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程7…3時間経過

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程7

この辺りから布やサッピツを積極的に使用して、木炭で描いただけでは表現できない、沈んた色味を表現していきます。

細かい面などは軟らかいサッピツなどを利用して表現し、大きな面などでは布を使用して色味を表現していきます。


■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程8…3時間30分経過

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程8

補助線や面と面の変わり目の線などを修正していきましょう。


■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程9…4時間経過

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程9

終盤へ向けて、更に微妙な色味を調整し、バルールを合わせていきましょう。


■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程10…4時間30分経過

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程10

硬めの鉛筆も使用して、微妙な色味も表現していきましょう。


■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程11…5時間経過

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程11

チャコールペンシルを使用しメリハリのある表現描写でポイントを押さえていきましょう。

ポイントは複雑な個所や、面が背後へ回り込む部分などになります。


■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程12…5時間30分経過

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程12

木炭の黒や白い部分が画面から浮いている箇所がないように細かい調整を行いましょう。

この時、表現を省略する箇所を作ることで、より立体感を与えることもできるので工夫してみましょう。


■石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程13…6時間経過

石膏デッサン(アグリッパ面取り)の制作過程13

最終的にこのような形でデッサンを終えました。

You Tubeで『石膏像アグリッパ(面取り)の木炭デッサン』を見る

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