シェイカー(金属)-鉛筆デッサン描き方
シェイカー(金属)の鉛筆デッサンは、デッサンの練習のドキュメントです。シェイカー(金属)のデッサンの制作過程を参考にして独自の描き方を模索しましょう。
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シェイカー(金属)-鉛筆デッサン[YouTube動画]
シェイカー(金属)のデッサンの動画と共に、このページのデッサン制作過程の解説も参考にしてください。
モチーフのシェイカー(金属)と画材
メインモチーフはシェイカーですが、構図のバランスを考えてショット・グラスを配置しました。
シェイカーは光を反射し、ハイライトが際立ちます。
そして、グラスと水は光を透過したり、乱反射するので、それらをよく観察して描写するようにします。
【サイズ】33.5×24.5cm
【材料】画用紙[HOLBEIN,DRAWING BOOK F4,No.30B-2,205g/㎡,R画用紙、厚口]、鉛筆、練り消しゴム、ティッシュペーパー、サッピツ、定規、はかり棒
シェイカー(金属)-鉛筆デッサン描き方・制作過程3時間
シェイカー(金属)-鉛筆デッサン描き方・制作過程1…30分経過
画用紙に十字を引いて、画用紙の中心点を割り出して描き始めています。
測り棒を使い、シャイカーとショット・グラスを合わせたモチーフ全体の比率を計測し、画用紙に配置します。
構図は図と地のバランスを見ながら地のスペースが広くなりすぎないようにして、実物の大きさよりも小さくならないように心がけました。
シェイカー(金属)-鉛筆デッサン描き方・制作過程2…1時間経過
シャイカーの明度が低く暗いので、濃い目の鉛筆(2B~6Bくらい)でベースとなる色をのせていきました。
全体の形を描きますが、一度で正確な形を決定することはできないので、暫定的に形を決めて、更に測り棒などで計測しながら、形を調整していきます。
シェイカー(金属)-鉛筆デッサン描き方・制作過程3…1時間30分経過
ティッシュペーパーなどを使ったり、硬い鉛筆で重ねて描くなどして、シェイカーを描きこむためのベースをつくりながら、細部を描写していきます。
このベースの描き方には、さまざまな描き方があります。
例えば画用紙の目をつぶすように硬い鉛筆ではじめに描いていき、そののちに明度を合わせて軟らかい濃い鉛筆を重ねて描く方法です。
今回、私は軟らかい鉛筆から描き、あとから硬い鉛筆でベースを調整しましたが、あまりうまくいきませんでした。
シャイカーの表情を描写するときは、光の反射や、映りこみをよく観察して描いていくようにしましょう。
その際、手前と奥を描き分ける意識が重要になります。
例えば、手前は軟らかい鉛筆で仕上げるようにし、奥の回り込みは硬い鉛筆でおさえるように仕上げていくようにします。
このへんの表現方法は人それぞれなので、自分なりの描き方を確立しましょう。
シェイカー(金属)-鉛筆デッサン描き方・制作過程4…2時間経過
今回、2時間で描く予定だったので、水の入ったショット・グラスを集中して描きました。
グラスは光を透過し、乱反射するのでシャイカー同様に手前と奥を意識して描き分ける必要があります。
手前と奥を意識して描くことができない人は、手前と奥を感じさせる稜線を描き入れてから、意識的に描き分けるとよいと思います。
その場合、見える線を描くというよりも、立体感を演出する線を描く感じです。
シェイカー(金属)-鉛筆デッサン描き方・制作過程5…2時間30分経過
2時間で終えるつもりでしたが、1時間延長しました。
シェイカーの色がまだまだ描き出せていないので、更に濃い鉛筆で色をのせました。
単に見える色だけを追うと平板に見えてきてしまうので、しっかり意識して手前と奥を描き分けなければならないと、この時点で反省しています。
シェイカー(金属)-鉛筆デッサン描き方・制作過程6…3時間経過
最後の30分なので、全体のバランスをみながら、個々のモチーフで強くするべきところを強くし、弱くするべきところを弱くするように描いていきました。
シャイカーの映り込みのなかでも明度が移り変わる部分は鉛筆を立ててしっかり描いていきます。
そうすることで表現にメリハリが感じられます。
グラスは光の反射と反射しない黒い部分を細かく描き分けるとともに、グラスの厚みを感じさせるように描いていきます。
グラスに使った鉛筆は、2H~HBくらいの鉛筆で描いています。
最終的にこの画像の状態で終えましたが、シェイカーの質感や明度をうまく描くことができませんでした。
その要因として、画用紙の目にうまく色が入り込まなかったことなどがあげられます。
目が粗い画用紙に描くときは、ガーゼや、やわらかいサッピツなども用意して、描きこむためのベースをしっかり作ることが必要だと思いました。
【終了画像】>>>シェイカー(金属)-鉛筆デッサン