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テニスボール-鉛筆デッサン描き方

テニスボールの鉛筆デッサンは、デッサンの練習のドキュメントです。このデッサンの制作過程を参考にして独自の描き方を模索しましょう。

画像はクリックすると拡大します。

テニスボール-鉛筆デッサン[YouTube動画]

テニスボールのデッサンの動画と共に、このページのデッサン制作過程の解説も参考にしてください。

モチーフのテニスボールと画材

モチーフのテニスボール-鉛筆デッサン

【サイズ】28×35.5cm
【材料】画用紙[maruman,SOHO SERIES,SOHO200,80sheets]、鉛筆、練り消しゴム、プラスチック消しゴム、ティッシュペーパー、サッピツ

テニスボール-鉛筆デッサン描き方・制作過程2時間

テニスボール-鉛筆デッサン描き方・制作過程1…30分経過

テニスボール-鉛筆デッサン描き方・制作過程1

制作者は、画用紙の中心がわかるように、十字に線を引いてから描きはじめています。

テニスボールは、画面の中心よりも右下へずらして配置し安定感と動きを与えています。構図については動画の構図のヒントをご覧ください。

描きはじめは2Bや3Bくらいの軟らかい鉛筆を使用し、実物のテニスボールよりも、一回り大きく描いています。テニスボールの形状は画面を縦や横に回転させて整えていきましょう。

テニスボールのボリュームを描くときには、陰影や質感のニュアンスも同時に描いていきます。

テニスボールの回り込みや布にできた影には、ティッシュペーパーを使用して、淡い柔らかな調子を与えます。

徐々に十字の線など補助線などを消しながら、画面全体をコントロールしていきます。

画面の中の暗い色には、軟らかい鉛筆を使用しますが、軟らかい鉛筆で描写した後に、硬い鉛筆でさらに描き重ねることで表現の幅が広がります。

明るい色には硬めの鉛筆も使用し、柔らかく表現する箇所は柔らかいタッチでやさしく描くようにしましょう。

この段階では、塗りつぶすことがないように、やわらかい調子で描くことが重要です。


テニスボール-鉛筆デッサン描き方・制作過程2…1時間経過

テニスボール-鉛筆デッサン描き方・制作過程2

陰影の調子やボリュームが出てきたら、それをベースにして、さらに細かい陰影や質感の変化を描写していきます。

このデッサンでは陰影やボリュームを描いた後に文字やボールの形状を整えていきましたが、正確に文字やボールの形を描写してから陰影を描く方法でもよいと思います。

どちらが良いということはないので、自分なりに研究しましょう。今回の場合、文字の形が正確に写し取れなかったので、はじめからボールの形を線で正確に描いておいた方がよかったと思いました。

テニスボールのけばけばした表現には練り消しゴムを多用して、質感の表現を行っていきます。


テニスボール-鉛筆デッサン描き方・制作過程3…1時間30分経過

テニスボール-鉛筆デッサン描き方・制作過程3

テニスボール全体が表現されてきたら、細部を描くためにベースになる陰影をさらに重ねていきます。

テニスボールを隅から隅まで正確に描こうとする人がいますが、実際に3次元のボールを2次元の紙へ効率よく描こうとする場合、対象であるボールを3次元としてみるためのポイントを理解して、その部分を描くことが重要です。

このボールの場合はボールの手前と奥を意識的に感じ取って、描くことが重要です。

テニスボールの場合は、溝と文字があるので、それらを有効に利用するとよいと思います。

デッサンのポイントについては[デッサンのポイントを探る]を参考にしてください。


テニスボール-鉛筆デッサン描き方・制作過程4…2時間経過

テニスボール-鉛筆デッサン描き方・制作過程4

細部の描写では、テニスボールの感触などの質感を感じさせるように意識して描写することが重要です。その意識で描くと使うべき鉛筆が分かり、描き方に対するこだわりが生まれてきます。

自分のモチーフに対して感じられた感覚を、どのように見る人に与えるのか意識できるようになるとよいと思います。

【終了画像】>>>テニスボール-鉛筆デッサン

デッサンのモチーフ-目次