デッサンと言う礎 デッサンと言う礎

直方体・立方体を線遠近法で描く

線遠近法を学ぶとき、はじめに直方体・立方体の描き方を理解するようにします。線遠近法で直方体・立方体を描けるようになれば円柱や円錐、四角錐などを描く準備が整います。

直方体と立方体の特徴と定義

直方体と立方体のモチーフ

直方体は、すべての面が長方形(正方形も長方形の一種)で構成される六面体(面が6つある多面体)です。

面を構成する長方形がすべて正方形である直方体が立方体になります。

直方体は隣接する面がすべて直角に交わります。

一点透視図法で直方体を描く

直方体・立方体の一点透視図法

直方体が地面に平行に置かれたとき、画像のように手前から奥へ向かう4つの辺(赤い点線)が、地平線へ向かって一点に収束します。

このように収束する点を消失点と呼びます。

地平線の位置は自分の視点の高さなので、直方体を描く場合は、自分の視点の高さの一点へ向かって、4つの辺が収束するように描いてください。

ちなみに、立体が消失点へ向かって収束している図形を "パースがついている図形" などと呼びます。

直方体の面の中心

直方体の中心の位置を割り出すには、面の角から角へはす向かいに十字に補助線を引きます。

補助線が交差した点が面の中心点です。

向かいの面の中心点も割り出して中心点同士を結ぶことで直方体の中心を貫く線を引くことができます。

線遠近法を描くうえで、直方体の面の中心を割り出す方法は必ず必要になります。

ここで覚えるようにしましょう。

直方体・立方体の中心

二点透視図法で直方体を描く

直方体・立方体の二点透視図法

直方体が斜めに置かれることで、右へ向かう4辺と左へ向かう4辺が消失点へ向かい収束します。

消失点が二点できるので二点透視図法と呼びます。

三点透視図法で直方体を描く

直方体・立方体の三点透視図法

二点透視図法に、上下できる消失点を加えて三点透視図法と呼びます。

直方体を見上げたときは、上へ収束する4辺(赤い点線)が自分の真上へ向かって収束します。

逆に直方体を見下げたときは、下へ収束する4辺(赤い点線)が自分の真下へ向かって収束します。

斜面の消失点の位置

直方体に屋根のような斜めの斜面がある場合、斜面の辺(赤い点線)は下の図のように収束します。

直方体の二点透視図法でできる消失点1の箇所で地平線と直角に交わる線が上下方向へ延びて、その線上に斜面の辺から伸びた赤い点線が収束します。

斜面と消失点

同じ直方体を並置させる

等間隔に直方体を並ばせる描き方

消失点へ向かって収束する直方体に、同じ間隔で同じ直方体を並置させる場合は、面の中心を割り出す方法を応用します。

描き方の順番は、次のようになります。

  1. 直方体の上面の中心を割り出して赤い補助線を引く
  2. 赤い線と直方体の辺が交差する点に青い補助線を手前の角から引き交差させる
  3. 消失点へ収束する補助線に青い補助線が接したら横に線を引く
  4. 繰り返す

線遠近法で等間隔に並置させる表現

等間隔に描く方法を応用する

等間隔に描く方法が分かれば、下の図のようにさまざまに描くことが簡単になります。

この描き方を応用すれば、等間隔に置いたテーブルを描いたり、等間隔に整列した人を描いたりすることが簡単にできます。

線遠近法で等間隔に並置させる表現 - 2

デッサンの描き方と基礎技法-目次

デッサンの画材と道具を学ぶ