デッサンの要素と構成力とは
デッサンの要素と構成手法を理解すれば一定の造形の基礎が習得できるが、漠然と描くだけではデッサン力は向上しません。
デッサンから学べる造形の要素とは何か
デッサンから学べることは多くあります。それを細分化すればあらゆる要素として明確になってくるものです。
例えば膨らみ(ボリューム)や動き(ムーブマン)などを挙げることができます。更にそれら同一の要素同士の対比や、異なる要素同士の響き合いによるコントラストが生まれます。具体的に絵画の要素をいくつか挙げてみます。
- 点・線・面
- 明度・彩度・色相
- マッス
- ボリューム
- ムーブマン
- 遠近法
- 図と地の関係
以上のように絵画の要素は多く、バリエーションは無限です。更にこれらの要素は、同一要素内や他要素間で影響を及ぼします。簡単に言えば様々なコントラストが生じるので、それらをコントロールしていかなければなりません。それが構成力になります。
デッサンから学べる造形の構成力とは何か
下記は構成力で重要なものです。
- 構図
- 空間
- 画面全体の動き
- 画面全体の量感
- 明暗のコントラスト
- 色彩のコントラスト
- 形のコントラスト
- 総合的なバランス
- テーマの研究
以上のようなものが多くの要素を構成する上で関わる重要項目になると考えられます。
これらの中から、あなたが必要な要素と構成力を身につけていくように心がけましょう。
様々な要素と構成手法をデッサンから学ぶ
要素と構成手法を理解することがデッサンの目的の一つです。それが造形の基礎にもなります。ただ漠然と描いていてはいけません。
デッサンを描くときには、要素を学び、次に構成方法を学ぶというような方法はとられず、一枚の絵を仕上げる中で同時に学んでいきます。
そのため自分の目標(デッサンを学ぶ動機)を明確にし、課題を見つけ、課題克服のためにデッサンに取り組むことが必要です。そのようにして合理的にデッサンを学んでいきましょう。
自分にとって必要な造形の要素と構成手法をデッサンによって理解し習得すれば、一定の造形の基礎力が備わり、自分の絵画を制作する準備が整います。