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布・ガーゼ | デッサンで使う布・ガーゼの使い方と特徴

デッサンで使う布・ガーゼとは

布・ガーゼやティッシュペーパーは、デッサンで描写された部分を擦ったり抑えたりする道具です。描画材と消し具の中間的な役割があり、同様の道具ではサッピツや羽根ぼうきが挙げられます。

布・ガーゼの選び方

布は綿製(コットン)の清潔で軟らかい品質の良いものを使用します。このような条件を満たしている布ではガーゼがあります。

綿製の布を使う場合は着古したプリントのないTシャツを利用するか、市販されているウエスを購入します。ウエスとは工場などで油の拭き取りなどで主に使用される綿布製品です。

ウエスは油絵を描くときの画材の手入れや描画材として使用する布なので、油絵を描く予定のある人はウエスを多めに購入しても良いと思います。

ガーゼを使う場合は薬局などで販売されているものではなく、できれば木炭デッサン用に販売されているものを購入することをおススメします。布目の粗さに違いがあります。

ガーゼの代わりにティッシュペーパーを使用することもあります。ティッシュペーパーは通常販売されているティッシュペーパーでよいと思います。トイレットペーパーは使用しないようにしましょう。

布・ガーゼの使い方

綿布やガーゼは30cmくらいの正方形に切って使用します。2,3枚用意しておくとよいと思います。木炭デッサンと鉛筆デッサンでは別々の布を用意します。

木炭デッサン編

木炭デッサンでは、布やガーゼで効果を出したい描画された部分を叩いたり、擦ったり、押さえたりして使います。木炭デッサンではティッシュペーパーは使われませんが、目的次第では使用してもよいと思います。

これらの作業によって木炭紙の凹凸に木炭の粉が入り込むので、一度描かれた部分に深みのある奥行きを与えることができます。

使い古して木炭で汚れた布と綺麗な新しい布を比較すると、ぼかし具合や定着具合に違いがあるので、両方の布を用意しておくと良いでしょう。

布を使用するときの画面の面積に着目すると、主に大きな面積に布を使います。それより小さな面積になると手のひらや指も使用され、さらに細かい部分にはサッピツを利用します。羽根ぼうきは木炭デッサンでは通常使用しません。

鉛筆デッサン編

鉛筆デッサンでは、主にガーゼやティッシュペーパーを使用し、描写した部分をぼかしたり、弱めたりして、木炭デッサン同様画面に深みのある奥行きを与えることができます。

羽根ぼうきのように画面全体をなじます効果も期待できますが、より特定の部分に効果を出す時に使用されます。

使用するときの画面の面積は、主に大きな面積に羽根ぼうきを使用し、それより小さな面積にはガーゼやティッシュペーパーを使用します。細部ではサッピツが利用されます。鉛筆デッサンでは直接手や指で画面に触れることはしません。

布・ガーゼ-おススメの画材

デッサンクロス

木炭デッサン用のガーゼです。パステル画やコンテ画にも使用できます。

  • 高級ガーゼ 綿100%
  • サイズは、30cm×150cm

白十字 ガーゼ

このガーゼは木炭デッサンより鉛筆デッサンで相性が良いかもしれません。

  • 天然素材 綿100%
  • 肌触りがよくソフトです。
  • サイズは、30cm×10m

E-Value 新メリヤスウエス 綿100% 約1kg N-155FH

油画も描く人はこのくらいの量のウエスは必要になります。木炭デッサンでも使用できるので無駄になりません。

  • 綿100% 約1kg
  • 一枚品(縫い目無し)の純綿メリヤスウエス
  • サイズは、約40cm x 40cm

デッサンの道具-目次

油絵の画材と道具を学ぶ