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クロッキー帳 | デッサンで使うクロッキー帳の使い方と特徴

クロッキー帳とは

クロッキー帳は主にクロッキーやラフスケッチを行うときに使われる基底材で、クロッキー・ブックとも呼ばれます。他に作品を描くための構想やアイディアを描き留めたり、構図やコントラストなどの絵画の要素のバランスを考えたりするためのエスキースでも使われます。

クロッキー帳の特徴

クロッキー帳は入念に描くよりも数多く描くときに使用されるので、安価な薄い紙が数十枚の束になっています。例えばF6サイズのスケッチブック20枚に対して、F6サイズのクロッキー帳では50枚がセットになって比較的安く販売されています。

クロッキー帳はスパイラル上の針金や天糊で数十枚の紙が本のように束ねられています。背表紙の内側には紙を支える厚紙の台紙があるものとないものがあります。

特殊な製品には方眼入りや、クロッキーリーフをバインダーで保存できるクロッキーバインダーがあります。

紙のサイズと形状

サイズと形状は豊富で、A判A列(A3,A4,A5,A6)、B判B列(B3,B4,B5,B6)、絵画規格F列(F0,F5,F6,F8)、木炭紙判(650×500mm)、SS(108×153mm),S(212×242mm),M(302×242mm),L(356×268mm)などが揃っています。

紙の特徴

クロッキー帳に使用されている紙は薄くて軽いうえ、丈夫なので簡単に破れることはありません。そして柔軟性があり表面に適度な粗さがあるので筆圧による線の強弱や濃淡が表現できます。

原料には安価で環境にやさしいエコパルプやケナフなどが使用されています。重さは60g/m²前後の製品が多く、サンフラワーM画の210g/m²と比較すると非常に軽く、薄い紙であることが分かります。紙の色は主に白色やクリーム色になります。

クロッキー帳を販売するメーカー

クロッキー帳を製造販売するメーカーにには主に、ホルベイン、ミューズ、オリオン、マルマンなどがあります。各メーカーごとに特徴があります。

下記リンクは公式サイトのページです。

クロッキー帳の使い方

クロッキー帳の紙に対応する描画材は意外と広く、鉛筆だけでなくコンテや木炭、パステル、水彩なども使用することができます。水彩を使用する場合は、紙にシワやヨレができるので、水彩専用のクロッキー帳を用意しましょう。

質の良い薄い紙は、描きやすく、嵩張らないので人物クロッキーでは必需品です。主に人物クロッキーでは、F6~木炭紙判サイズのクロッキー帳が使用されますが、初心者はF6サイズくらいから使い始めるとよいと思います。

またクロッキー帳はデッサンや絵画の構図や明暗などのコントラストを決定したり、アイデアスケッチなどの構想を描きとどめたりするエスキースとしても利用されます。

エスキースではF6サイズの大きさのクロッキー帳が使いやすいと思いますが、作品の大きさに合わせてサイズを変えてもよいと思います。もしエスキースで念入りに構想を膨らませるならスケッチブックを用意してもよいでしょう。

木炭紙判クロッキー帳を使う

木炭紙判のクロッキー帳は主に人物クロッキーに多く使用されています。他に50号以上の大きな絵画の構想やアイディアを練るのに使用してもよいかもしれません。

また大きなサイズのクロッキー帳でしか引き出すことができない表現があるので、そのような描写力を向上させるために、木炭紙判のクロッキー帳を使用することをおススメします。

クロッキー帳-おススメの画材

オリオン クロッキーブック CHシリーズ F6

クロッキーやスケッチだけでなく、エスキースにも使用することができるクロッキー帳です。

・サイズ:F6(約410×318mm)
・紙色:ホワイト
・枚数:60枚
・仕様:背付きスパイラル綴じ


オリオン クロッキーブック CHシリーズ B3

クロッキーやスケッチだけでなく、エスキースにも使用することができるクロッキー帳です。

・サイズ:B3(約515×364mm)
・紙色:ホワイト
・枚数:60枚
・仕様:背付きスパイラル綴じ


マルマン エスキース[上質紙]木炭紙判(650mm×500mm)

木炭紙判(650mm×500mm)、50枚

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