鉛筆デッサンで必要な道具 | デッサン初心者が揃えるべき道具と画材
初心者は鉛筆デッサンを描くために最低限必要な道具を用意すればよく、必要以上に画材をそろえる必要はありません。画材はデッサンが上達するのと比例して増やしていくようにしましょう。
このページの目次
鉛筆デッサンを始めるために必要な道具
画用紙
鉛筆デッサンに使われる画用紙は様々にあります。最初は表面が平滑なものより多少凹凸のある中目のものを選びましょう。
画用紙を選ぶときは、紙の材質、紙の色、紙の厚さ、紙の表面の加工の4つのことを重視して選びます。
紙の重さの単位は、坪量(つぼりょう)と呼びます。坪量は洋紙、及び板紙1m²当たりの重量のことで[g/m²]で表示します。同じ種類の紙で重量が重いほど厚く丈夫な紙になります。
サンフラワー画用紙
はじめて鉛筆デッサンをする人にはサンフラワー画用紙をおススメします。
サンフラワー紙には「A画」157g/m²と「M画」205g/m²の2種類があります。どちらも中性紙で中目程度の紙の肌理がありますが、「M画」の方が厚さがあり、丈夫です。
鉛筆
鉛筆の硬さは10B~10Hまであります。すべてを使用することはありませんが、幅広い硬さの鉛筆を使用することで表現の幅が広がります。同じ硬さの鉛筆でも質の悪い鉛筆は折れやすく、画面への乗りが悪いため、質の良い鉛筆を使用しましょう。おすすめの商品は三菱鉛筆のハイユニで、安定した描写ができます。
三菱鉛筆 ハイユニ アートセット
アーティストのために開発された鉛筆です。少し贅沢な鉛筆ですが描き心地は抜群です。
三菱鉛筆 ハイユニ
使用頻度の高い6B~3Hまでの鉛筆はバラで必要に応じて購入します。軟らかい鉛筆はダースで買うのがお得です。
消しゴム
鉛筆デッサンでプラスチック消しゴムを使用することは多くありません。ただ、必要となるケースがあるので準備はしておきましょう。通常のプラスチック消しゴムのほかにスティック状のプラスチック消しゴムをおすすめします。消しゴムを使用するときは、描画する道具として使用するように心がけましょう。
詰め替え式ホルダー消しゴム モノゼロ角型【スタンダード】
描写した上から白の線を引くように消すことができます。
練り消しゴム
練り消しゴムは、プラスチック消しゴムと比べて画面を傷めにくく、描写した部分を消すことができます。他に、補助具としてプラスチック消しゴムもあればよいでしょう。
バニー イージークリーナー
練り消しゴムの中でも特に柔らかく丈夫で長持ちです。
カルトン
カルトンは、画用紙を持ち運ぶのには欠かせない道具です。デッサンはカルトンに画用紙をクリップで固定して描く事になるので、画用紙を支える大きさのカルトンを用意します。
マルマン 中判 カルトン(ダブル) PF903
軽量・丈夫なシンプルなカルトンです。四つ切やB3画用紙を固定する画板になります。紙をはさんで閉じることができるので作品の保護や持ち運びができます。
サイズ:402×564mm 四つ切/B3用
マルマン 全判 カルトン(ダブル) PF900
サイズ:680×535mm 木炭紙判(500×650mm)用
木炭紙判の画用紙まで対応するカルトンです。この画板を持ち運ぶためのバックにはF15サイズのキャンバスバックを利用します。
カルトンバック
カルトンを持ち運ぶときに使用するバックです。取り出し口の蓋がついていない商品がありますが、蓋つきのものを選びましょう。
また、カルトンバックとして販売されている商品は、横型で薄い素材のものが多いので、縦型のF15の大きさのキャンバスバックをおススメします。
ナムラ R キャンバスバッグ F15
このF15の大きさのキャンバスバックは木炭紙判のカルトンがピッタリ入ります。丈夫なナイロン製でとても使いやすく、移動しやすい縦型なので人気があり、品薄な状態がよくあます。
カルトンバックに比べ少しだけ値段は高いですが、一生愛用できるのでおススメです。
- タテ型F15サイズ
- ヨコ555xタテ685xマチ70mm
- 約430g
はかり棒
自転車のスポーク
モチーフの比率を計るためのものです。多くの人は自転車のスポークなどの丈夫で真っ直ぐな長い棒を使用しています。画材店で販売されているはかり棒を使用している人は少数派です。
アルテージュ デスケル はかり棒
自転車のスポークで満足できない人はこの商品!
デッサン時のおおまかな寸法とバランスをとるために使用されます。目盛り付きですから、正確な長さの比率測定ができます。角度の測定や比較が容易にできるピアノ線も付属しています。
擦筆(サッピツ)
画面にのせた描画部分をのばしたり、押し付けたりすることで、画面に変化を与える事ができます。サッピツには硬いものと、軟らかいものがありますが、鉛筆デッサンでは主に硬いサッピツが使用されます。
紙擦筆
この製品は硬めのサッピツです。
フィキサチーフ(定着液)
描き終わったデッサンを保存するときに、画面の鉛筆の粉が落ちないようにする定着液です。最も利用されるのがスプレー式のもので容量の多い商品ほど経済的です。フィキサチーフは引火しやすいので火の気がなく高温でない所で使用し保存しましょう。
画溶液 480ml ビッグスプレー フィキサチーフ
大事な作品を保護するのに必ず必要になります。基本的に作品が出来上がり次第使用します。
イーゼル
イーゼルは安定した作業、固定した視点を持続するためには必要な道具です。大きさが様々にありますが、デッサン用でしたら木製で価格が安い頑丈なものを選びましょう。
ホルベイン デッサンイーゼル No.2000L
最大対応画面サイズ : ヨコF60号
本体寸法(cm) : H152×W61×D58
クリップ
画用紙をカルトンに固定するために、取り外しや使い回しの良いクリップが使用されます。クリップは4個用意しましょう。
日本クリノス 目玉クリップ 大 挟み口65mm 10個入り Mクリ-1
羽根ぼうき
羽根ぼうきは主に消し具の屑を掃う際に使用される製図用品として知られています。鉛筆デッサンでは画用紙の描画した部分をぼかすときに主に使用します。
鉛筆デッサン画材ケース
MEIHO フリーケース800ND
- 鉛筆デッサンで使用する道具を収納するのにちょうどよいサイズのケースです。
- 3列ブロックになっているので鉛筆の種類を3つに分割しておくことができます。
- 外寸:205×145×40mmになります。
MEIHO フリーケース1200ND
- 4列ブロックになっているので鉛筆の種類を4つに分割しておくことができます。
- 仕切りを利用すれば消しゴムやサッピツをキレイに収納できます。
- 外寸:255×190×40mmになります。
私は【MEIHO フリーケース M 】を下のように使用していますが、現在、販売されていないようです(2022/08)。このケースと同様の大きさが【MEIHO フリーケース800ND】になります。
鉛筆デッサンで他に必要となる道具
- ティッシュペーパー
- カッターナイフ
- 紙やすり
- 木製パネル