練り消しゴム | デッサンで使う練りゴムの使い方と特徴
このページの目次
練り消しゴムとは
練り消しゴムは消し具の一種で、鉛筆デッサンや木炭デッサンで使用されます。粘土のような柔らかさがあるので自由に形状を変えることができます。
プラスチック消しゴムとは違い、練り消しゴムは粘着力によって描画部分を消すことができます。適度な粘着力と柔軟性のある練り消しゴムは、画面上の描画部分を段階的に緩やかに消すことが可能です。鉛筆や木炭の粉が練り消しゴムに吸着されるので消し屑が出ることはありません。
練り消しゴムの使い方
練り消しゴムは消し具ですが、鉛筆デッサンや木炭デッサンで描かれた描画部分の修正や調整に使用されるものです。このとき”消す”よりは”描く”意識で使用します。その作業で画面上の微妙な濃淡を作ることができます。(※木炭デッサンでは消し具である食パンと併用することをおススメします。)
練り消しゴムは新しくても古くても使用する前によく練って、全体の成分を均一にします。そして描画部分に対して必要な大きさ、形状にして使用します。基本的に画面に擦り付けないように使い、画用紙や木炭紙などの表面が傷つかないようにします。
例えば練り消しゴムを平たい形状にして描画部分に押し付けて描画部分を弱めることができます。下図では練り消しゴムをスタンプのようにして、木炭の粉を取り除いています。練り消しゴムが真っ黒になっているのが分かります。
ローラーのような円柱の形状にすれば画面上で転がすことができ、描画部分を簡単に取り除くことができます。
下図のように濃く描かれた部分も、練り消しゴムをローラー状にして転がすだけで、簡単に弱めることができます。真っ黒になった練り消しゴムはよく混ぜることで粘着力が復活します。
下図のようにサッピツの先端に練り消しゴムを装着させれば、画面の細部を簡単に消すことができます。
このように練り消しゴムはさまざまな形状にすることで効果を発揮します。この威力を十分に発揮させるために多くの量の練り消しゴムを用意しましょう。
使い古された練り消しゴムは微妙な濃淡を表現する際に使用できるので、新しいものとは別に保管しておきます。練り消しゴムの汚れが画面に付着する状態になったり、粘着力が失われた場合は廃棄しましょう。
パステルやコンテでも練り消しゴムを使用することができますが、使われた練り消しゴムは画面を汚してしまう要因になるので、ほかの描画材の消し具としては使用しないようにします。
上図の右側は新品で左側は使い古した練り消しゴムです。
練り消しゴムを使用するときは、求めている大きさと形状にすぐに変形できるように3個ほど用意するとよいと思います。
新しいものは粘着力が強く、画面にダメージを与える場合があります。そのような場合は使い古されたもので粘着力を調整しましょう。
余談ですが、上の写真はバニーイージークリーナーという練り消しゴムで、私の周りでは一番使っている人が多かったです。
練り消しゴム-おススメの画材
ラビット 練り消しゴム
サイズ:W63×H30×D13mm
木炭や黒鉛などの吸着に優れ、ぱさつかず、粘つかず、よくなじみトーン調整に最適です。
バニー イージークリーナー
・木炭や鉛筆、パステル、コンテを消すときに使用します。
・柔らかで練りやすく、紙面を傷めずに滑らかに消すことができます。
・長持ちのする経済的なクリーナー。
・白色の練り消しゴムです。
練り消しゴムの中でも特に柔らかく丈夫で長持ちです。
文房堂 ネリゴム ARTIST CLEANER
・通常のネリゴムよりも大きく、たっぷり使えるお得なネリゴムです。
・べとつかずさらさらとした使い心地とコシの強いネリが評判となっております。
- サイズ:70mm×40mm
- 内容:文房堂 ネリゴム