消しゴム | デッサンで使う消しゴムの使い方と特徴
デッサンで使う消しゴムとは
デッサンで使用される消しゴムは練り消しゴムや食パンなどと共に、プラスチック消しゴムが利用されます。プラスチック消しゴムの原料は塩化ビニール樹脂で、鉛筆のカーボンをくっつける働きがあります。
通常、鉛筆デッサンと木炭デッサンではプラスチック消しゴムよりも、練り消しゴムの方が多く利用される消し具になります。
その理由としては、練り消しゴムは画面を傷めないことと、消す作業が描写する行為へつながりやすいことが挙げられます。
そのようなことから、ここで紹介するプラスチック消しゴムの出番は少なくなるのですが、しっかり消したい箇所やプラスチック消しゴムしか出すことができない表現描写のニュアンスでは活用されます。
多く使われるのが上図のプラスチック消しゴムです。
プラスチック消しゴムは、スティック状のものもありますので、用途に応じて使い分けてみましょう(下図)。
プラスチック消しゴムの成分
プラスチック消しゴムの主な成分は以下のようなものがあります。
- 塩化ビニール樹脂…鉛筆の黒鉛(カーボン)などを吸い付けるのにはたらきます。
- 可塑剤…塩化ビニール樹脂を軟らかくし結合させます。
- 炭酸カルシウム…消しくずの出かたに関係します。天然物は消しくずが大きくなり、合成物は消しくずが小さくなる傾向があります。これらの比率で消しくずの出かたが調整されます
- 安定剤…塩化ビニール樹脂を熱や紫外線から保護し、消しゴムが黄色くなるのを防ぎます。
塩化ビニール樹脂と炭酸カルシウムの種類や配合量によって、プラスチック消しゴムの性能に違いがあります。
デッサンでの消しゴムの使い方
プラスチック消しゴムを使う利点は、練ゴムに比べて硬く、消す威力が強いところです。硬いことで、消しゴムを加工することができるし、小さな面積をピンポイントで消すことができます。
例えば頭髪や金属、ガラスに見られるハイライトなどの描写では描かれている箇所を白抜きにして表現することができます。
使用する際に注意したいのは、消すことによる画面へのダメージです。画面へのダメージが少ないように多様は避けるべきです。そのためには、消すという意識を捨て、消しゴムで描く意識が必要です。
プラスチック消しゴムをデッサンで使用するときは仕上げなどの段階であることが多く、描き初めの段階では練り消しゴムを利用するように心がけましょう。
木炭デッサンでもプラスチック消しゴムは目的に応じて使用される消し具です。その際も消す作業というより、消しゴムで描く意識が必要になります。
消しゴム-おススメの画材
トンボ鉛筆 消しゴム MONO モノPE01
多くのプラスティック消しゴムがある中で、信頼感があり、安定して使用できます。常に需要があるので安く入手することができます。
通常1つあればよいのですが、消しゴムに様々な加工をして使用するうえでは多く用意する必要があります。
幅17×厚さ11×全長43mm/重量11g
トンボ鉛筆 MONO ホルダー消しゴム モノゼロ角型 EH-KUS
ピンポイント消しを極めた精密極細消しゴムです。スティック状のプラスチック消しゴムを使うならこれが一番おススメです。
形状:角型
全長(消しゴム本体):巾120.3×奥8.7×高12.7mm
トンボ鉛筆 MONO ホルダー型消しゴム モノゼロ丸型 EH-KUR
丸形なので角型よりもピンポイントで消すことができます。
形状:丸形
全長(消しゴム本体):巾120.3×奥8.7×高12.7mm
参考サイト
- 消しゴムの歴史,ヒノデワシ株式会社,2020年05月10日閲覧.