芯鉛筆 | デッサンで使う芯鉛筆の使い方と特徴
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芯鉛筆とは
芯鉛筆は主にデッサンやスケッチ、クロッキーで利用される描画材の黒鉛芯で、『グラファイト鉛筆』とも呼ばれます。形状は通常の鉛筆の太さと長さを持つものと、直方体に固めたキューブ状のものがあります。
芯鉛筆は通常の鉛筆同様にグラファイト(石墨、黒鉛)に粘土を加えてできています。グラファイトと粘土の濃度の違いで硬度が変化します。黒鉛芯を保護するような木材は使われていません。
芯鉛筆の種類
芯鉛筆(グラファイト鉛筆)には鉛筆形態とキューブ形態の商品があります。その硬度はメーカーによって様々ですが、主にHB~9Bまであります。
よく知られている鉛筆形態とキューブ形態の芯鉛筆は以下にある通りです。
鉛筆形態の芯鉛筆
- カランダッシュ製=グラフストーン鉛筆(硬度:HB,3B,6B,9B)
- ファーバーカステル製=グラファイト鉛筆(硬度:HB,3B,6B,9B)
- クレタカラー製=モノリス グラファイト(硬度:HB,2B,4B,6B,8B,9B)
キューブ形態の芯鉛筆
- カランダッシュ製=グラフキューブ 10mm幅(硬度:HB,3B,6B,9B)
- カランダッシュ製=グラフキューブ 15mm幅(硬度:HB,3B,6B,9B)
芯鉛筆の使い方
鉛筆形態の芯鉛筆は通常の鉛筆のように削って使用することができます。鋭く尖らせた芯先と芯の側面をうまく使用することで、さまざまなニュアンスの線を描くことが可能です。このような特性を活かして、主にスケッチやクロッキーなどでよく利用されています。
キューブ状のものは側面を使って広い面を塗ったり、エッジを使って細かく描いたり幅広い表現ができます。このような描き方は鉛筆形態のものよりキューブ形態の芯鉛筆が安定して行えます。
芯鉛筆はグラファイト(黒鉛)の塊なので目的の描写ができるように形状を加工させることで描画材としての威力が発揮します。加工するのに向くのは鉛筆形態よりもキューブ形態の製品です。
加工した芯鉛筆全体を画用紙に寝かせて描けば、思い通りの線や面を表現することができます。例えば、芯全体に多くの切り込みを入れておけば一度で多くの線を引くことができます。描写した部分を布やサッピツなどで伸ばして淡い深みのある表現をすることもできます。
スケッチやクロッキーでは3B~6B位の硬度が使いやすく、鉛筆デッサンで併用する場合は、使っている鉛筆と画用紙の相性を考えながら、目的に合わせて硬度を選ぶようにしましょう。
芯鉛筆-おススメの画材
ファーバーカステル グラファイト鉛筆
全4硬度あります。木部の全く無い芯鉛筆です。風景や人物描写に最適で鉛筆と同じように研ぐことができ、カステル9000と同じ品質があります。
- 硬度:3B、6B
- 本体サイズ(約):長さ 175mm
クロッキーやスケッチでは3Bや6Bが使いやすいと思います。
カランダッシュ グラフキューブ
キューブ形態の芯鉛筆ならカランダッシュのグラフキューブが最も知られています。黒鉛を長方形に固めてあるので、そのままでも面や角、ラインなど多彩な表現が可能です。太さが10mmと15mm、硬度はHB,3B,6B,9Bの4種類あります。