スケッチブック | デッサンで使うスケッチブックの使い方と特徴
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スケッチブックの主な用途
スケッチブックはデッサンやスケッチ、水彩画などで使用される基底材で用途別に多くの種類のものが販売されています。大きさや素材はさまざまですが、デッサンやスケッチで利用されるスケッチブックは安価なものがそろっています。
例えば、水彩画やパステル画などを描くためのスケッチブックは、画材に適応できるように特殊な加工(下地処理)がされています。
デッサンで使用するスケッチブックは、それほど高価なものではなくても、画材の効果が十分発揮できます。
スケッチブックをアイディア帳や雑記帳にする
簡単な描写をするのなら安価で用紙の枚数が多い適度な大きさのスケッチブックを1冊用意しておくと良いと思います。
気軽に描く用紙が高価なものでは躊躇しますし、コピー用紙のようなものを使うといつしかゴミになるのが目に見えてます。
たいして高いものでなくても保管や時系列の整理の上で、スケッチブックを用意して自分なりにアイディア帳や雑記帳などに分類し、日付を入れて使用すると良いと思います。
クロッキー帳でも代用できますが、描く内容次第ではスケッチブックに描いてみると良いでしょう。
高価なスケッチブックは作品集にする
作品をスケッチブックに描いて、スケッチブックごと作品集にしてしまうのも楽しいものです。
そんな使い方をするときは、何か自分なりにルールなどを決めておくと面白いと思います。例えば描く"テーマ"を決たり、使用する画材を限定したり、自分だけの使用方法でスケッチブックに描くと良いと思います。
スケッチブックで構想を練る
他には、大作を描くための構想を練ったり、情報収集のためにスケッチをしたり、色彩を計画するなどのエスキース用としてスケッチブックを使用できるでしょう。
一つの大きな作品を描くために1冊のスケッチブックを使用することは、今後の制作活動を考えると無駄なものにはならないと思います。
スケッチブックの紙の種類と特性
紙の表面の状態の呼び方として、『荒目・中目・細目』などがあります。紙の表面の状態は実際に触れてみないと分からないので画材屋さんで、きれいな手で触れてみましょう。
紙の1平方メートルあたりの重さを表す表記が『~g/m2』です。同じ性質の紙でもg数の数値が大きければ、紙は重く厚いことになります。水彩画などでは重い紙が水分による波打ちをおさえるため好まれますが、同時に価格が高くなります。
スケッチブックの紙の種類では、画用紙やケント紙、水彩画用紙、パステル用紙というように、描画材に適応するようにさまざまに用意されています。デッサンでよく使用される紙の種類を参考にしてください。
スケッチブックの綴じ方には主に2種類あり、スパイラル綴じとブロック綴じがあります。スパイラル綴じは針金などが紙に開けられた穴に通されて綴じられます。ブロック綴じは糊で綴じられていて1枚づつ剥がすことが簡単にできます。
スケッチブックのサイズ
スケッチブックの紙のサイズは自分の好みの大きさを選べばよいでしょう。持ち運ぶためのものや、テーブルに備え付けておくものなど用途に応じて選びましょう。
エスキースに使用する場合には、作品のサイズに合った比率のサイズを選ぶと良いと思います。
サイズは画用紙のサイズを参考にしてください。
スケッチブックの選び方
前ページでも描きましたが、スケッチブックの中で高価なものは水彩画専用のものやパステル画専用のものなど特殊な加工などが施されています。
水彩画やパステル画を描くときはそのような製品を使用すると良いのですが、デッサンなどを描く場合、ちょっとハイスペックなスケッチブックなのでお金がもったいないです。
購入するときなどは"DRAWING(ドローイング)" や "デッサン"向けの多く生産されている安くて良質なものを選択するようにしましょう。
紙の特徴としては、厚さ『~g/m2』、表面の凹凸などの『荒目・中目・細目』を考慮して選択すると良いでしょう。また、紙を支える裏表紙は硬いものを選ぶようにし、持っただけで簡単にフニャフニャ曲がらないものを選びます。
もし、裏表紙が硬くないものなら、自分で画板や硬いパネルなどを用意し、スケッチブック全体を支えるようにするなど工夫するとよいでしょう。
おすすめ!スケッチブックの画材
マルマン スケッチブック オリーブシリーズ 厚口画用紙 20枚 S2A
■用紙の性質
- 画用紙
- 中目
- 厚口 156.5g/m²
- 植林木パルプを使用した中性紙
- 20枚入り
- 貼り合せボード表紙
- スパイラルコイルループ製本
- 色はナチュラルホワイト
- サイズは、B3、F8、F6、F4、SM(サムホールサイズ) の5種類
■製品の特長
学生からプロまで、さまざまな方に使用されているスケッチブックです。厚口なのでデッサンやドローイングのほか、水彩などの描画にも適しています。
画用紙はデッサンでの修正や加筆で簡単に傷むことがない耐久性や強度があります。表面には自然な凹凸があるので豊かな表現ができます。そして、柔軟で吸収性にも優れているので水彩にも使用することができます。
■鉛筆デッサンへのおすすめ度:★★★★★
ホルベイン R画用紙 30S-1
■用紙の性質
- ホルベイン社製のH画用紙より厚口のR画用紙
- 中目~荒目
- 厚口 205g/m²
- パルプ100%の中性紙
- 20枚入り
- 表紙、裏表紙はしっかりした強度があります
- アーモンドとグレーのシリーズがあります
- スパイラル製本
- 色はナチュラルホワイト
- サイズはF0~F10
- 日本製
■製品の特長
色々な画材に幅広く使用できる「R画用紙」です。表面が強靭な水彩紙と比べると弱いですが、水彩画のみならず、パステルや色鉛筆画、マーカーなどの画材にも適応するマルチタイプの画用紙です。デッサンに使用する場合、通常の画用紙に比べ表面が荒目なので、用途によっては不向きな場合があります。当サイトのデッサンの描き方講座の鉛筆デッサン(パイナップルの鉛筆デッサン、紙風船の鉛筆デッサン)で使用されているスケッチブックです。
鉛筆デッサンへのおすすめ度:★★★★★