羽根ぼうき | デッサンで使う羽根ぼうきの使い方と特徴
羽根ぼうきとは
羽根ぼうきはカモなどの鳥の羽の束が細い柄に取り付けられてできています。主に消し具の屑を掃う際に使用される製図用品として知られています。デッサンで使用する羽根ぼうきは画用紙の描画した部分にぼかし効果を与えることができます。
作品を制作する中で出た消し具の屑を取り除く際に手や指を使うと、描画部分が擦られて汚れたり、手の脂などが付着するなどの不具合があります。これらのことを解決するために使用されるのが羽根ぼうきで、描画画面にある屑を画面を傷めることなく、清潔に取り除くことができます。
現代ではパソコンの普及によって、あまり製図では使用されなくなりましたが、鉛筆デッサンなどのファインアート系では変わらず使用されている道具です。
羽根ぼうきの特徴
羽根ぼうきに使われる羽根はカモの羽根が多いですが、鶏の羽根なども使用されます。形状は羽根一本でできたものや、複数枚の羽の束できたものがあります。
カモの羽根は非常に繊細で柔軟なので、画面を傷めることなく消しゴムの屑などを掃うことができます。
下図は比較的、多くの羽根を使用した大きくしっかりしたものです。
デッサンでの羽根ぼうきの使い方
羽根ぼうきは鉛筆デッサンの全体の調子のバランスを整えるのに役立ちます。描画画面に対して撫でるよう使用することで描写部分を全体になじませたり、ぼかしたりすることができます。通常、木炭やチョーク、パステル画などでは使用することはありません。
使用する羽根ぼうきの大きさは、効果を与えたい画面の大きさに合せて使い分けていきましょう。
羽根ぼうきを清潔に保つ
鉛筆デッサンで使用される羽根ぼうきは、ほかの用途には使用しないようにし、できるだけ清潔に保ちましょう。
清潔な羽根ぼうきを使用するためには、軟らかい布などに直接撫でて、鉛筆の粉や汚れを取り除くようにします。ほかにドライヤーで弱い風を送って鉛筆の粉や汚れを飛ばしたり、湿らせた布で汚れを拭き取り自然乾燥させる方法があります。この時羽毛の向きも整えるようにしましょう。
羽根ぼうき-おススメの画材
ドラパス 製図用羽根箒 小 (鴨羽根製)
カモ羽根製の製図用羽根ぼうきです。
ドラパス 製図用羽根箒 大 (鴨羽根製)
参考サイト
- すぐできる鳥の羽の保管方法,BuNa 文一総合出版,2020年05月10日閲覧.