クロッキーの道具
クロッキーをはじめるための道具として鉛筆と練り消しゴム、クロッキー帳の3点は最低でも揃えましょう。他にクロッキーを行うためのおススメの商品を紹介します。
クロッキーの道具
クロッキー初心者におススメするのは4B~6Bくらいの鉛筆です。短時間でさまざまなニュアンスを描き分けることを可能にしてくれます。
クロッキーで集中力をつけたいなら、ボールペンを使うことをおススメします。
硬度6Bの鉛筆
三菱製のハイユニは安定した描画を可能にしてくれます。削る際にも描く際にも折れにくい信頼できる鉛筆です。クロッキーの短時間での作業では、筆圧などの調節でさまざまに描き分けが可能です。
芯鉛筆
ファーバーカステル グラファイト鉛筆
この鉛筆はすべてが芯でできています。削り方により様々な断面が作れるので面白い効果が期待できます。髪の毛や陰影など広い面積を描く場合にこの鉛筆の特性が活かせます。
カランダッシュ グラフキューブ 15mm/硬度3種
この商品は黒鉛を長方形に固めたもので、面や角、ラインなど、立方体ならではの持ち味を生かした多彩な表現が可能です。幅広のラフな表現から繊細な描画まで、鉛筆とは異なる世界の表現ができます。
加圧式ボールペン
描きなおしができないインクでクロッキーを描くと集中力が付きます。その際、イーゼルに画用紙を立てて描くなら、加圧式ボールペンを使用するとよいと思います。
加圧式でないボールペンはペン先を下にしなければインクが出ませんが、加圧式だとペン先を上に向けてもインクが出ます。少し高いですが、一度使うと手放すことはできません。
クロッキーで使うサッピツ
柔らかい表現をする際や軽く陰影を描く際に、サッピツは便利な道具です。鉛筆で出すことができない淡い陰影を描くことができます。
サッピツには硬いものと硬いものと軟らかい二通りの種類があるので、それぞれの特性を活かして使用します。
硬い擦筆(サッピツ)
こちらは硬い方のサッピツですが、細かい個所の表現では使用しやすいと思います。
軟らかい擦筆(サッピツ)
こちらは軟らかい方のサッピツです。硬い方と比較すれば、鉛筆などの粉が伸びやすい特性があります。
クロッキーで使う消しゴム
消しゴムには練り消しゴムとプラスチック消しゴムの2種類があります。描写する意識で消しゴムを使用するとクロッキーやデッサンは上達します。
練り消しゴム、ネリゴム
練り消しゴムを使用するときは、消す行為によって黒い部分を白抜きして描く意識が必要です。
プラスチック消しゴム
これはプラスチック消しゴムです。この消しゴムも練り消しゴムと同様に消す作業で、人物クロッキーを描くようにしてほしいと思います。硬いのでさまざまな形状に加工しておくことができるので、細かい部分を白抜きにして描くことが可能です。
クロッキーのための用紙
はじめに使用するクロッキー帳はF6サイズが無難です。大きすぎず小さすぎないので無駄になりません。
人物クロッキー専用のクロッキーブックならB3サイズがおススメです。
F6サイズのクロッキー帳
・サイズ:F6(約410×318mm)
・紙色:ホワイト
・枚数:60枚
・仕様:背付きスパイラル綴じ
人物クロッキーだけでなく、スケッチやエスキースにも使用することができるクロッキー帳です。このサイズで小さく感じられるようになったらF8やB3サイズのクロッキー帳を利用するようにしましょう。
B3サイズのクロッキー帳
■商品仕様
・サイズ:B3(約515×364mm)
・紙色:ホワイト
・枚数:60枚
・仕様:背付きスパイラル綴じ
このサイズの人物クロッキーをコンスタントに描くことで、描写力を向上させることができます。
人物専用のクロッキー帳ならF6サイズよりもB3サイズがおススメです。
木炭紙判(650mm×500mm)クロッキー帳
■木炭紙判(650mm×500mm)50枚。ざらついた紙肌が特徴。
木炭紙大のクロッキー帳は比較的長いポーズの人物クロッキーに使用できます。また、短時間のクロッキーにおいても水彩などを利用して描く場合、このサイズのクロッキー帳は使いやすいと思います。
人物クロッキー初心者が揃えるべき道具3点
- 6Bの鉛筆…三菱鉛筆のハイユニ
- 練り消しゴム…バニー イージークリーナー
- クロッキー帳…B3サイズのクロッキー帳
初心者は上に挙げた3つの道具を揃えれば、クロッキー会で満足いく作業を行うことができます。
人物クロッキーなどに参加するようになると大量の鉛筆とクロッキー用紙を使用しますので、鉛筆とクロッキー帳は多めに用意しておくと経済的です。