デッサンと言う礎 デッサンと言う礎

デッサンでの鉛筆の持ち方と使い方 | 鉛筆デッサンの描画材

鉛筆デッサンでの描きはじめと鉛筆の持ち方

鉛筆デッサンは描写する意識によって鉛筆の持ち方と使い方が変化します。はじめは力を入れずに鉛筆を持ち、寝かせておおまかに描いていきます。

デッサンの描きはじめは2B~4B位の柔らかい鉛筆を使います。その理由は画用紙を傷めずに修正がしやすいからです。

最初にモチーフの形態を画面に描いていきます。後で修正ができるように、決して力を入れることはありません。

構図が決定され、モチーフの形態が描ければ、鉛筆を長めに軽く持ち、鉛筆を寝かせて、大きな陰影を捉えていくのが一般的な描き進め方です。この辺りも2B~4B位の鉛筆を使う人が多いと思いますが、明度の低いところは5B、6Bも積極的に使用しましょう。

陰影をしっかり捉えることができたら、徐々に鉛筆の持ち方を短めにして鉛筆を立てて、細かな部分へと移行していきます。最終的には文字を書く時のように鉛筆を持ち、画面を仕上げていくという感じになります。この辺りではモチーフの質感や微妙な陰影に合わせて、鉛筆は3H~6Bを様々に使い分けていきます。

上の作業で段階的に仕上げていく場合もあれば、この作業を何度も繰り返して仕上げていくような場合もあります。

長く弱めに鉛筆を持つ

下の写真にあるように、鉛筆の芯の腹を画用紙にあてて、長く弱めに持ち、柔らかいタッチで、大まかに描き進めていきます。描き始めは柔らかめの鉛筆で筆圧を強くしないでも描けるくらいの硬さの鉛筆で描き進めましょう。

この時は主にモチーフを画面にどのように構成していくのかあたりをつけていきます。

鉛筆の持ち方-長く弱めに鉛筆を持つ

長く強めに鉛筆を持つ

陰影を大まかにつける時や形をしっかり出したい時などは、徐々に強めに鉛筆を持ち、芯の腹を使って的確に要所要所を描いていきます。

鉛筆の持ち方-長く強めに鉛筆を持つ

短く弱めに鉛筆を持つ

細かな部分に描き進めていく場合、短めに軽く鉛筆を持ち、鉛筆を寝かせ腹の部分で柔らかいタッチで描き進めていきましょう。

鉛筆の持ち方-短く弱めに鉛筆を持つ

短く強めに鉛筆を持つ

細かい部分の陰影を大まかにつける時や形をしっかり出したい時などは、徐々に強めに鉛筆を持ち、芯の腹を使って描いていきます。

鉛筆の持ち方-短く強めに鉛筆を持つ

鉛筆を徐々に立てていく

鉛筆を立てて描く場合は、修正ができにくくなります。逆に言えば、しっかり描くときに鉛筆を立てて描きます。また、ハッチングなどをするときは鉛筆を立てて描きます。筆圧を強くすると画面を傷めるため鉛筆をうまく使い分けましょう。

鉛筆の持ち方-鉛筆を徐々に立てていく

文字を書くように鉛筆を持つ

ここまで鉛筆を立てて芯先を使って描くときは、描いている部分は最終的な仕上げの段階です。デッサン全体が仕上がっていなくとも、部分的には仕上げの作業ともいえます。

修正はほとんど効かないし、修正がいらない確信的な作業ともいえます。

鉛筆の持ち方-文字を書くように鉛筆を持つ

鉛筆の濃さと描き始め

描き始めの鉛筆の濃さは基本的に画面を傷つけず、修正可能な鉛筆の濃さを選ぶのが無難でしょう。描く用紙にもよりますが、硬い鉛筆は画面を傷めやすいです。また、濃い鉛筆は画面を汚す原因にもなりやすいので気をつけましょう。

基本的に、画面上で調整していきながら、使う鉛筆の濃さを選ぶわけですが、最初は画面を傷つけず、思いっきり鉛筆の調子を出すことを考えながら、鉛筆を長めに軽く持って、陰影の調子を効率よく出していける鉛筆の濃さが最適です。一般的には2B~3B位の硬さの鉛筆が描きはじめには多く使われているようです。

鉛筆の使い分け方【例】

硬い鉛筆
硬い鉛筆は紙も痛めやすいので、最初から多く多用しない。最終的に明るい調子の描きこみに使用したり、陰影や調子のついた画面を締める感じに使用する事が多い。
中ぐらいの鉛筆
使用頻度は多く、適材適所でポイントを抑えるように画面を決めていくときに使用される。多用しすぎると画面の調子に抑揚や幅が出ない場合がある。適材適所を心がける。
軟らかい鉛筆
陰影などのアタリを大まかにつけるように、最初の段階で多く使用する。筆圧を多くすると紙を傷め、その上から鉛筆の乗りを悪くする原因になる。うまく、陰影や調子をのせておけば、後の描きこみに適するため、最初の段階に向く。

画面を汚さない工夫

デッサンを描き進めていくうちに、画面を手で汚してしまうことがあります。そのために、画面を汚さない工夫をしましょう。基本的に画面に接地する手の面積を少なくするように小指で画面を押さえながら描いたりするか、手を置くことができるように下敷きを用意したりして、工夫します。

ワンチン(腕鎮)を利用する

ワンチンは市販されているものを購入してもよいですが、角材を市販されているワンチンの代わりに使用することもできます。

使い方は下の写真のようにして、画用紙に手が接することがないようにして使います。この方法ですと、ほとんど画面を汚すことなく描き進めることができると思いますが、描き方によっては、使い勝手が良くないかもしれません。

ワンチンを使って画用紙を汚さない

下敷きを利用する

薄い摩擦がない用紙(トレーシングペーパーやコピー用紙)などを使って、描いている画用紙と手の間に敷いて画面が汚れるのを防ぐことができます。紙を動かすときは画面上を滑らして、こすらないようにしましょう。

下敷きを使って画用紙を汚さない

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