後期印象主義|二次元の平面である画面の強調へ

デッサンと言う礎|デッサンの描き方と基礎

後期印象主義-二次元の平面である画面の強調へ

芸術って何だ!

■時代
19世紀後半

■主な場所
フランス

■人物

■絵画の特色と様式
後期印象派(後期印象主義)は主に上にあげた3人のことを指す。印象派を肯定し発展したものではなく、印象派の後の絵画というくらいの意味と考えたほうがいい。続・印象派などと認識していたらわけがわからなくなる。

印象主義の主題はクールベの写実主義やバルビゾン派の絵画と大きな違いはなく、風景や日常の生活など外界を表現することだった。しかし、ゴーギャンは自分の内面を表現することが重要だと考えていて、写実主義や印象主義を非難することになる。

ゴーギャンやセザンヌの制作の特徴は、形や色の探究が進められ、絵画の平面性を強調するようになる。それまでの絵画は3次元を2次元の平面に移すことを主眼にしていたが、彼らの絵画はその意識は弱く、2次元の平面である画面を強く強調するようになる。写実主義と縁を切った絵画は、2次元を強調する自己の本性に基づく表現へと出発する。

■画家と特色

ゴーギャン(1848-1903)
ゴーギャン,ナフェア・ファア・イポイポ(あなたはいつ結婚するの?) 形、色の単純化を進め、絵画の平面性を意識した作品を描く。色彩は外の世界の再現ではなく、自分の内面を表現するものであった。また、「あまり自然に即して模写してはいけない。芸術は自然から抽象を引き出すことだ。」ということを言っている。内面にある色彩を重要視し、色彩の純粋性を求めた。彼の絵はのちにナビ派やフォーヴィスムへ影響を与える。

[右図:ナフェア・ファア・イポイポ(あなたはいつ結婚するの?) , 複製商品-amazon.co.jp]

ゴッホ(1853-1890)
ゴッホ,ひまわり 初期の作品が暗い絵であったが、印象派の影響で明るい作品へと移行した。その後、日本の浮世絵に影響を受け画風を変えていく。そして、ゴーギャンの影響も受け、彼の絵は自然の再現である色彩をやめ、「自分は赤と青とで人間の恐るべき情念を表現する」という言葉の通り、自分の激しい感情を表現する色彩へと変わる。描かれるものはゴッホの感情と一体となり、視覚的現実を超越した。後に彼の強烈な作品は表現主義に大きな影響を与える。

[左図:ひまわり , 複製商品-amazon.co.jp]

セザンヌ(1839-1906)
セザンヌ,静物 セザンヌの「自然を球体、円錐形、円筒形で扱うようにしなさい。」という有名な言葉は、それまでの感覚主義的な絵画に対し、理性的秩序の導入を教えた。それは、形態の純粋化、単純化への第一歩となる。のちにキュビスムへ影響を与える。

[右図:静物, 複製商品-amazon.co.jp]

■絵画様式のその後
後期印象派が行った形や色などの絵画の造形要素の探究や内面世界の表現は、その後の絵画に大きな影響を与えた。また、形態の純粋性、色彩の純粋性、内面的表現、科学的根拠などがこの時代以降の絵画の重要なキーワードになってくる。

ゴーギャン…ナビ派、フォーヴィスム
ゴッホ…表現主義
セザンヌ…キュビスム

彼らは以上のように繋がりを見せている。

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